【ネイチャーハイクCW400をレビュー】テント泊登山初心者におすすめ!コスパ最強&寝心地抜群なダウンシュラフ

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ) 登山道具

おつかれ山です、マッシュです。

登山用のシュラフを初めて買う際に誰もが直面する問題、それは「値段が高い」ということ。

比較的安い夏山用のシュラフでも最低でも4万円はします。

そこで、「せめて1万円台でないかな?」と思っている人へ紹介したいのが、「ネイチャーハイクCW400」。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

CW400は、昨今の物価高にも関わらず、1万円台で買えるコスパ最強のシュラフ。
価格面でのハードルが低すぎです。

快適温度5℃なので、登山なら夏山メイン初夏〜秋口、キャンプならスリーシーズン活躍できます。

形が封筒型なので中が広々しており、マミー型と比べると寝心地が抜群

そこで本記事では、ネイチャーハイクCW400を実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを正直レビューしていきます。

ネイチャーハイクCW400
のメリット
ネイチャーハイクCW400
のデメリット
  • 価格が1万円台と圧倒的に安い
  • 封筒型で広々としており寝返りがしやすい
  • 快適温度5℃で夏山から秋口まで使える
  • ジッパーを全開にすればブランケットとしても使える
  • 重量があり、収納サイズも大きめで長期縦走には不向き
  • 20Dのナイロン生地の撥水性のは未知数
  • ジッパー冷気が入りやすく、真冬に単体使用は適さない

「ネイチャーハイクCW400」を登山で使ってみたレビュー

身長180cmの僕がMサイズで寝てもすっぽり収まる

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

僕の体格は身長180cm・体重70kgほどですが、Mサイズにしっかり収まり、肩幅や足先も余裕があって快眠できました。

長さはまだ余裕があるので、僕より5cmくらい高い身長でも窮屈感なく入ると思います。

背の高い登山者にとっても、ネイチャーハイクCW400は圧迫感の少ない使いやすいシュラフです。

Mサイズでも十分快適に使えるので、サイズ選びで迷っている方の参考になればと思います。

封筒型なので足元まで広々で寝返りも打ちやすい寝心地良し

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)
ダブルジップなので足だけ出すことも可能。

ネイチャーハイクCW400は長方形の封筒型なので、足元も広々とした寝心地です。

登山用シュラフはマミー型が多いのですが、実際に使うと「窮屈で寝返りがしにくい」と感じることがあります。

その点、封筒型は肩から足元までスペースに余裕があり、寝返りを打っても圧迫感がありません。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

僕自身、横向きになったり、膝を軽く曲げたりしても快適に眠ることができました。

テント泊で布団に近い感覚を味わえるのは、この封筒型のシュラフならではの感覚です。

気温10℃前後の山中でも温かさは十分

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)
「快適温度:4.7℃、限界温度-0.4℃、極限温度:-15.8℃」と記載あり。

9月下旬の尾瀬で使用したとき、夜の気温が10℃前後まで下がってもしっかり温かく眠ることができました。
寒かったときのためにダウン上下とダウンシューズも用意していたので、このくらいの条件なら安心して使える印象です。

真夏であれば3,000m級の山でも活躍できますし、「春→夏」や「夏→秋」の季節の変わり目なら2,000m級か、それ以下の標高であれば快適に過ごせると思います。

ただし、冬になると話は別。
気温0℃以下のキャンプで試したときは、正直かなり寒くて熟睡できませんでした。
足元までジッパーがある構造は便利ですが、ドラフトチューブが付いていないため、そこから冷気が入りやすいのも弱点のひとつです。

ジッパーを全開にすればブランケットのようにも使える

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)
夏ならこれで十分寝れる。

ネイチャーハイクCW400は、ジッパーを全開にするとそのままブランケットのように広げて使えるのが便利です。

夜になると気温が下がるものの、状況によっては「寝袋に入るほどじゃないけどちょっと肌寒い」という場面もあります。
そんなとき、シュラフを掛け布団代わりにサッと掛けられるのはとても便利でした。
早めにテント場に着いたときにゴロゴロするときにも重宝します。

通常のシュラフはどうしても「入るか入らないか」の使い方しかできませんが、CW400はブランケットとしても使えるので、使い勝手の良さが魅力のひとつだと感じました。

獣臭は特に気にならない

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

購入前にAmazonのレビューを見ていると、「ダウンの獣臭が気になる」という声がちらほらありました。

正直それを読んで僕も少し不安だったのですが、実際に使ってみるとほとんど気になりませんでした。

鼻を近づけてよく嗅げば多少ダウン特有のにおいはあるものの、テント泊で眠る際に不快になるレベルではありません。

むしろ新品特有のにおいが少しする程度で、使っているうちに自然に薄れていきました。

人によって感じ方は違うかもしれませんが、少なくとも僕の場合は「気にするほどではなかった」というのが正直な感想です。

重さと収納サイズはやや気になるが1泊程度なら許容範囲内

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)
バッグ込みで817g、バッグのみで46gなので、シュラフ本体は771g。

ネイチャーハイクCW400は、コスパや寝心地の面ではとても優秀ですが、「重さ」と「収納サイズ」は少し気になります。

実際に登山リュックに入れると、他の軽量コンパクトなシュラフに比べてスペースを取ってしまうのは事実。
ただ、1泊2日の山行であれば行動に大きな支障が出るほどではなく、十分許容範囲だと思います。

実際の重さを測ってみると、カタログスペックでは910gとなっているものの、僕の手元で計測した値は771gでした。
これは「ナンガオーロラテックスライト350DX」(730g)とほとんど差がなく、収納サイズも近いので、意外と健闘していると感じます。

僕自身、尾瀬のテント泊で使ったときも多少かさばるものの、ぐっすり快眠できたメリットの方が大きく、結果的には満足でした。
CW400は「超軽量装備で縦走する」というよりも、快適な寝心地を重視しつつ1泊の登山やキャンプを楽しむ人にちょうどいいシュラフだと感じます。

表面のナイロン生地は触った感じでは少し頼りない感はある

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

表地・裏地には20Dナイロンが使われており撥水加工が施されています。

触った感じはとても柔らかく肌触りが良い反面、防水性に関しては少し頼りない印象もあります。

撥水性はあるものの、「多少の結露なら大丈夫そう。でもガッツリ濡れたら心配かな」というのが正直な感想です。

実際にナンガオーロラテックスライト(15D)と比べてみると、CW400の方がやや薄く感じました。

ナンガのような防水性は期待できませんが、普段のテント泊では収納時の水濡れ対策や悪天候での使用を避けるなどすれば問題なく使えます。

「ガンガン濡れても大丈夫」というタフさはないけれど、「コスパと快適さを優先した設計」という印象です。

登山で使う場合は、リュックの中でドライバッグに入れておくなどひと工夫すれば安心でしょう。

寝ている状態でジッパーを開けづらい & 噛みやすい

実際に使ってみて気になったのが、ジッパーの扱いやすさです。

一般的なシュラフのジッパーは表と裏にそれぞれジッパータブが備わっていることが多いですが、CW400はひとつのジッパータブしかありません。
外側から開けるときは問題ないですが、中に寝た状態だとこのジッパータブがやや開けづらく感じました。

また、このジッパーは生地を噛みやすいです。
生地を噛んでしまっても優しく引っぱれば破れるほどではなく、値段を考えれば許容範囲かなと思います。
ジッパーを真っ直ぐにして丁寧に操作すれば噛みにくいので、最初は慎重に扱うのがおすすめです。

「ネイチャーハイクCW400」のスペックと外観

スペック

ブランド名ネイチャーハイク(Naturehike)
製品名CW400
中綿素材650FP 85% ダックダウン
生地表:100%ナイロン(20D)
裏:100%ナイロン(20D)
使用温度域快適温度:5℃
下限温度:0℃
重量Mサイズ:910g →実測だと771g
Lサイズ:930g
ダウン重量Mサイズ:400g
Lサイズ:400g
サイズMサイズ:長さ210×幅75cm
Lサイズ:長さ220×幅85cm
収納サイズMサイズ:径16×高さ35cm
Lサイズ:径18×高さ35cm
付属品コンプレッションバッグ、保管用メッシュバッグ
ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

シュラフ本体の実測重量は771g(=817g−46g)でした。

外観

全体の外観。
封筒型で、足元も広々して寝返りが打ちやすいです。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

足元のみ開くことも可能です。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

ジッパーを全開にした様子。
夏の低山ならこれで十分です。

表面生地は表地・裏地とも20Dナイロンを採用。
肌に優しく、羽毛漏れを防ぐ設計です。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

顔まわりには冷気を遮断するドラフトチューブとドローコードが付いています。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

ジッパーはYKK製。
ダブルジッパーなので、両側展開でき足元だけ開けることも可能です。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

付属のコンプレッションバッグ。
収納サイズが大きくなりがちなので、後述の「シートゥサミットEvacドライバッグ」に他の衣類と一緒に詰めることでリュック内のデッドスペースを減らせます。

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

付属の保管用メッシュバッグ。
コンプレッションバッグに詰めたまま長期保管するとダウンが潰れて保温力を失う原因になるので、自宅に帰ったらこのメッシュバッグに入れて保管しましょう。

一緒に揃えたい「シートゥサミットEvacドライバッグ」

ナンガオーロラテックスライト350DXをレビュー(おすすめ登山シュラフ)

ロール式の開口部を締めて圧縮することで、底面から空気が抜けてコンパクトになるドライバッグです。

平らに潰れるので登山リュックの底面にフィットさせやすいのがメリット。

ネイチャーハイクCW400は収納サイズがやや大きめなので、他の衣類と一緒に収納することで単体で収納するよりもデッドスペースを少なくして、より効率よくパッキングできるようになります。

「ネイチャーハイクCW400」はこんな人におすすめ

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

ネイチャーハイクCW400は、「より寝心地の良いシュラフが欲しい人」にぴったりのシュラフです。

封筒型ならではの広々とした作りで、窮屈さを感じずに寝返りができ、布団に近い感覚で眠れるのが大きな魅力。
テント泊でも快眠したい人にとって満足感の高いシュラフです。

これだけのスペックを持ったダウンシュラフは1万円台ではなかなか見つからないので、シュラフを初めて買う人はCW400を選んでおけば間違いないでしょう。

まとめ ネイチャーハイクでテントとマットも揃えてしまおう

ネイチャーハイク(Naturehike)CW400をレビュー(おすすめ登山シュラフ)

ネイチャーハイクCW400は、コスパの良さと寝心地の快適さが魅力のシュラフでした。

特に「広々と眠れること」を重視する人にとっては、十分満足できるアイテムです。

そしてせっかくなら、シュラフだけでなくテントやマットもネイチャーハイクで揃えるのもおすすめ。
ネイチャーハイクはシュラフ以外にも、軽くてコスパの良いアイテムを多く展開しています。
その中でも2人用テント「クラウドアップ2」と「R5.8エアーマット」は当ブログでもレビューしていますので、ぜひ参考にしてください。

コスパ最強のネイチャーハイクなら、一式揃えても通常の半値以下に抑えられます。