おつかれ山です、マッシュです。
シュラフ(寝袋)は登山装備の中でも、大きくて重くなりがちなアイテム。
できるだけ軽くコンパクトにしたいけど、「寒くて眠れなかったらどうしよう…」って心配にもなりますよね。
しかも夏山とはいえ標高が高くなると夜は想像以上に冷え込むので、「どれくらいの保温力があれば安心なんだろう?」「軽量モデルで寒くないか不安」って迷う人も多いはずです。

そこでおすすめなのが、シートゥサミットスパーク7C。
スパーク7Cは、登山用シュラフの中でも最軽量・最小クラスの収納性を持ちながら、夏山の夜を快適に過ごせる保温力もしっかりあるモデル。
夏のテント泊での快適な睡眠をサポートしてくれます。
この記事では、実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを正直レビュー。
読み終えるころには、安心して夏山で泊まれる理想のシュラフが見つかるはずです。
シートゥサミット スパーク7Cを登山で使ってみたレビュー
身長180cm、体重70kgの僕がレギュラーで寝ても窮屈感なし

身長180cm・体重70kgの僕がレギュラーサイズで寝ても、まったく窮屈に感じることはありませんでした。
実際、シートゥサミット公式HPではスパーク7C(レギュラー)の適合身長は「185cm」と記載されています。
身長180cmの僕は上限に近い体格ですが、それでも窮屈さを感じないフィット感でした。
特に肩まわりにはしっかり余裕があり、上半身はかなりゆったりとした作り。
腕を動かしても生地が突っ張ることなく快適でした。
下半身は、上半身よりはピッタリですが、窮屈さはまったくなし。
僕の足サイズは28cmですが、つま先を立てた状態で内壁にちょうど当たるくらいでした。
足のサイズがさらに大きい人はやや窮屈に感じるかもしれません。
生地の質感が薄手でしなやか、肌触りも良く、寝返りもスムーズにできて快適です。
とにかく軽い!そして小さい!重量363gで手のひらサイズの収納に驚き

正直、初めてスパーク7Cを手にしたときは「え、これがシュラフなの?」って思いました。
重さはわずか363g。
しかも収納サイズは手のひらに乗るくらい小さくて、まるでダウンジャケットみたいです。
登山リュックの中で一番かさばりがちなシュラフがここまで小さくなると、パッキングの自由度が一気に上がるのを実感します。
テント泊装備一式をULスタイルでまとめたい人には、まさに理想的なサイズ感。

しかもこの軽さで、実際に寝てみるとちゃんと温かいから本当に驚きです。
これまで「軽い=頼りない」と思っていた自分の固定概念が完全に覆されました。
とにかく軽く・小さく・そしてしっかり温かく寝られるシュラフを探してる人には、スパーク7Cはめちゃくちゃおすすめです!
夏山の標高3,000mで快眠!冬はインナーダウンとしても活用できる

夏山とはいえ標高3,000mだと日中は暑くても夜になると一気に冷え込みます。
僕も経験がありますが、テント泊をすると外はフリースを着てても寒いくらいです。
それでも、スパーク7Cに入った瞬間から温かくて、朝までぐっすり快眠できました。

温かさをキープしてくれるのが首元の「フロントドラフトカラー」。
これがあることで、肩や首周りからのスースーする冷えをしっかりブロックしてくれます。

さらに、顔まわりのドローコードを絞れば、頭まですっぽり覆えるので、かなり安心感があります。
スパーク7Cは夏用シュラフですが、冬場はインナーシュラフとして使えるのもポイント。
自分は寒がりなので、秋〜冬のテン泊ではお守り的に持っていくこともありますが、超軽量&コンパクトなのでかさばらないのがありがたいアイテム。
夏の高山では単体で、寒い季節はインナーとして、1年を通して活躍してくれる万能シュラフです。
ジッパーは1/2の長さで少し出入りしにくい

スパーク7Cは、ジッパーがシュラフ全体の長さに対して1/2しかありません。
シュラフに出入りするときは「あれ?もうちょっと開けば楽なのに…」と思うこともあります。
一方、フルジップにしないことで「軽量化」と「保温」の両方を実現しています。
ジッパーが多いとその分重くなるし、閉めていても熱が逃げやすい部分です。
長さを抑えることで、無駄な重量を削ぎ落としつつ、全体の保温力をしっかりキープしてくれる設計になっています。

シュラフに寝ながらでも掴みやすいジッパータブで、スムーズに動かしやすい工夫が施されているので、短い分だけ噛みにくい点はメリットです。
ダウンの抜けが他メーカーに比べると圧倒的に少ない

使っていてふと気がついたのが、ダウンの抜けがほとんど気にならないこと。
ダウンシュラフは使っているうちに羽毛が飛び出てしまうことが多いですが、スパーク7Cは明らかにそれが少ないと感じます。
テント泊した朝の撤収時や帰宅後シュラフを広げたときにダウンの抜けに気づくことがありますが、スパーク7Cでは、何度か使ってもダウンの抜けに気づく場面がほとんどありません。
シートゥサミット スパーク7Cのスペックと外観
スペック
ブランド名 | SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) |
製品名 | スパーク7C |
中綿素材 | 850+FPウルトラドライプレミアムグースダウン(撥水) |
シェル、ライニング | 極薄10D撥水ナイロン製 |
使用温度域 | コンフォート温度:11℃ リミット温度:7℃ |
重量 | レギュラー:363g ロング:387g |
ダウン重量 | レギュラー:150g ロング:172g |
サイズ | レギュラー:幅77.5×長さ196cm ロング:幅82.5×長さ211cm |
適合身長 | レギュラー:最大185cm ロング:最大198cm |
収納サイズ | レギュラー:縦9×横12.5×高さ23cm ロング:縦10×横15×高さ24cm |


シュラフ本体の実測重量は367g(=402g−35g)でした。
外観


全体の外観。
ECサイトの商品画像に比べると実物の方がより明るい黄色です。

撥水加工が施された高品質な「850+フィルパワーのウルトラドライグースダウン」を採用、湿気の多い環境でも安心。

外側と内側の生地には、わずか10デニールという超軽量かつ撥水性のあるナイロンを使用。


頭部と足元部分には、防水透湿素材を配置して、雨や結露による濡れからしっかりガード。

身体にフィットするマミー型デザインで、効率的に体温をキープ。

上半身のバッフル(ダウンを仕切る部位)は縦方向になっており、中綿の偏りを防いで暖かさを均一に保ちます。

キルト構造はソーンスルー方式を採用し、軽量性と暖かさを両立。

ジッパーは軽量化のために全体の半分の長さに設計され、YKKの#5番を使用しています。
生地の噛み込みを防ぐ設計が施され、スムーズな開閉が可能。
ダブルジップなので、ベンチレーションも可能です。
軽量化のため、ジッパー沿いのドラフトチューブは省略されています。


深めに設計されたフードはドローコードで調整可能で、頭部を包み込むような寝心地を実現。
首元には冷気の侵入を防ぐドラフトカラーがあり、保温効果を高めています。


真ん中と足元の部分に左右それぞれループが付いています。
使ったあと干す際に重宝します。


コンプレッションサック、保管用ストレージサックが付属します。
コンプレッションサックに撥水・防水性能があるか公式HPには記載がなかったですが、水を垂らしてみたら撥水しました。
シートゥサミット スパーク7Cはこんな人におすすめ

シートゥサミットスパーク7Cは「夏山のテント泊をもっと身軽にしたい」「コンパクトに収納できるシュラフが欲しい」と考える人におすすめです。
軽くて小さいのに、標高3,000mの夏山でも快眠できる保温力。
寝心地もよく、シュラフの中での動きもストレスになりません。
軽量コンパクトゆえに冬山ではインナーシュラフとして追加で持っていけるので、寒い時期でも活躍できます。
シートゥサミット スパーク7Cレビューまとめ

シートゥサミットスパーク7Cは本当に軽くて小さいですが、使ってみるとしっかり温かいので寝床でヌクヌクしたい僕にはとても嬉しいシュラフです。
「荷物を減らしたいけど、温かさも犠牲にしたくない」
そんな人には、この記事を参考にぜひ検討してもらいたいシュラフです。