おつかれ山です、マッシュです。
本記事では、中央アルプスの日帰り縦走登山レポートを紹介します。
今まで、一度も登ったことがなかった中央アルプス。
本来ならテント泊で縦走したいところですが、日程の都合上、日帰りで挑んでみました。
空木岳〜木曽駒ヶ岳の中央アルプス主稜線はアップダウンが多く、歩きごたえは抜群。
体力を大きく削られ、千畳敷にたどり着いた頃には足取りも重く、へとへとになっていました。
最後は駒ヶ岳ロープウェーで楽々下山させてもらいました。
本記事では、登山道の様子や当日の装備などを紹介していきます。
これから中央アルプスに登る予定の人は、ぜひ参考にしてください。
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)日帰り縦走登山のルート

駒ヶ根高原スキー場の駐車場から歩き出し、池山尾根へ。
序盤は静かな樹林帯をひたすら登り、息が上がる頃には視界が開け、中央アルプスの稜線が目前に迫ってきます。
ようやくたどり着いた空木岳の山頂では、これから歩く長い主稜線が目の前に広がり、気持ちを奮い立たせてくれます。
そこからは檜尾岳を経て千畳敷へと続く、アップダウンの厳しい縦走路。
体力を削られながらも、稜線歩きならではの絶景に背中を押され、なんとか千畳敷に到着。
最後の力を振り絞って木曽駒ヶ岳へ登頂したときには、達成感と疲労が入り混じっていました。
下山は千畳敷駅からロープウェーに乗り込み、楽々と駒ヶ根高原へ戻りました。
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)の登山口について
駐車場(駒ヶ根高原スキー場、菅の台バスセンター)
「駒ヶ根高原スキー場 駐車場」(無料)を利用しました。
駒ヶ岳ロープウェーから下りてきたときは「菅の台バスセンター 駐車場」の方が近いですが、こちらは駐車料金1日800円かかります。
トイレ
「駒ヶ根高原スキー場 駐車場」にはトイレがありません。
インター近くのコンビニか「菅の台バスセンター 駐車場」で用を足してきた方がいいです。
スマホ電波の通信状況(docomo)
「駒ヶ根高原スキー場 駐車場」付近はスマホ電波(docomo)は強くはないですがありました。
天気予報のチェックくらいなら可能です。
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)日帰り縦走登山の活動データ
初・中央アルプスは空木岳→木曽駒ヶ岳の日帰り縦走 / マッシュさんの檜尾岳・中岳(長野県上伊那郡宮田村)・空木岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPユーザーなら上記リンクから登山データを見ることができます。
こちらのデータも参考にしてください。
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)日帰り縦走登山レポート
駒ヶ根高原スキー場から池山尾根で空木岳へ

朝3:30に駒ヶ根高原スキー場の駐車場をスタート。

駒ヶ根高原スキー場から空木岳へ登るコースは「池山尾根ルート」と呼ぶそうです。

大好きなお菓子「ミレービスケット」です。
粉々にならないように、いつもボトルに入れてましたが、ミレービスケットは小さくて硬いので袋のままでも割れないことに気づきました。

スタートから1時間半登ったところに水場がありました。


池山尾根ルートには危険なヤセ尾根もあります。

岩を登る鎖場。
そこまで難易度高くないです。

「空木平分岐」を「駒石」方面に行きます。

手前の尾根に檜尾小屋が見えます。
さらに奥の尾根にボコッと飛び出ているのが宝剣岳。
この日のうちにその「ボコッ」まで行きます。

駒石が見えてきました。

人気ナンバーワン栄養補給食といえばカロリーメイト。
パサパサしてて嫌だという声もありますが、僕は登山のときに食べるのは好きです。
駒石

空木岳の象徴(?)的存在である駒石。
駒峰ヒュッテ

空木岳の山頂直下にある駒峰ヒュッテ。
ここは小屋泊だけでテント場ありません。

富士山が少しだけ見えます。
富士山の手前に重なっている山はおそらく塩見岳。
百名山・空木岳 山頂

空木岳の山頂に到着!
百名山92座目です。

南駒ヶ岳。
また改めて登りに来たいと思ってます。

長く連なる山々は南アルプス。

近くに御嶽山。

乗鞍岳も見えます。
登ったことある山はすぐ分かりますね。

山頂から見下ろす駒峰ヒュッテ。

これから歩く稜線。
まだまだ先は長いです。
空木岳〜木曽殿山荘〜檜尾岳

空木岳から木曽駒ヶ岳へ向けて歩き出すと、木曽殿山荘まで一気に下っていきます。
この下り坂がこのあと始まるアップダウン地獄の序章になるとは・・・。

少し下ってきたところから空木岳を振り返る。
中央アルプスの主稜線上の各ポイントは番号が振られています。
ちなみに千畳敷駅手前の極楽平で「R3」です。

地図上ではすでに近くにいるけど、まだだいぶ下にある木曽殿山荘。

稜線上のアップダウンの谷にある木曽殿山荘。
ここも小屋泊のみでテント場はありません。

この日は6月最後の日でしたが、気温も高くて日差しが強くて、汗かきまくりです。
足が攣りそうになっても塩分チャージすれば一定時間回復するので、効果が切れるたびに舐めてました。

東川岳(2,671m)。

糖質が多く腹持ちも良いのでスポーツようかんは行動食におすすめです。

熊沢岳(2,778m)。

ライチョウの母親とヒナがいました。
めっちゃカワイイです。

登っては下り、また登っては下りの連続。

鎖場もいくつかありましたが、高度感はあまりないです。

大滝山(2,708m)。

中央アルプスの主稜線は水を補給できる場所ないので、このあたりから水が不足しそうな気がしてきました。
そんなときタフグミを食べると口の中に水分がじわっと広がるので、それで凌ぎます。笑

このアップダウンを見てください!!笑
ここから見えるピークをすべて越えていきます。

檜尾岳(2,728m)。
空木岳から木曽駒ヶ岳のちょうど中間付近です。

檜尾岳から見える檜尾小屋。
この「ポツンと感」がなんとも言えない良さがあります。
檜尾小屋はテント場ありますが、水がよく不足することがあるようです。
檜尾岳〜島田娘〜極楽平〜千畳敷


檜尾岳を過ぎたあたりから、いよいよ疲労がピークになって足取りが超重くなってきました。
そんなことはお構いなしにまだまだアップダウンは続きます。

島田娘。
雪が解けて山肌に現れる模様が「島田髷(しまだまげ)を結った女性の横顔」に見えることが由来だそうです。


極楽平。
千畳敷駅と宝剣岳との分岐です。
空木岳の山頂から約5時間かかりました。

宝剣岳は日を改めて訪れます。
もともと登るつもりはなかったですが。笑

スポーツようかんあずき味。
最近、山で食べている人をよく見かけます。

駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅を過ぎると登山以外の普通の観光客も増えてきます。

木曽駒ヶ岳を象徴する景色である「千畳敷カール」の急登を登っていきます。
もう疲労MAXです。

ドリンクがなくなったときに助かるインゼリー。
ただ重量があるのが少しデメリットです。

千畳敷カール後半の階段。
乗越浄土〜宝剣山荘〜頂上山荘

千畳敷カールを登り切ったところにある「乗越浄土」。
伊那前岳にも行ってみたいですが、疲れ過ぎてるので今回はパスします。

青い屋根は「宝剣山荘」。
テント場あるそうですが、完全予約制で10張とのこと。
この先にある「頂上山荘」にもテント場があります。

赤い屋根は「天狗荘」。
宝剣山荘のすぐ近くにあります。
天狗荘にテント場はなく、手前のテントを張っている場所は「宝剣山荘」のテント場です。

宝剣岳方面の景色。

木曽駒ヶ岳の手前にある中岳。

山頂直下にある「頂上山荘」。
木曽駒でテント泊したい人におすすめ。
百名山・木曽駒ヶ岳 山頂

木曽駒ヶ岳の山頂に到着。
百名山93座目です。
頂上山荘から15分くらいで着きます。
ガスってしまって景色はあまり見えませんが、疲れ過ぎてもうどうでもいいです。笑

木曽駒の山頂の様子。
駒ヶ岳ロープウェー千畳敷駅へ下山

なんだか夕立になりそうな気配がしたので、足早に千畳敷駅へ下山します。
途中、オスのライチョウに警戒され鳴かれまくってました。

千畳敷カールから見る千畳敷駅。

千畳敷駅前の撮影スポット。

駒ヶ岳ロープウェー千畳敷駅。
片道利用で2,200円でした。
僕が訪れたこの日からまた値上げされています。
料金は日によって変わる(休日は高い)ので、観光に来る際は公式HPを要チェックです。
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)日帰り縦走登山の装備一覧
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)の日帰り縦走登山で装備もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
種類 | ブランド 商品名 |
---|---|
ドライレイヤー(上下) | ミレー ドライナミックメッシュ ノースリーブ ドライナミックメッシュ ボクサー (レビュー記事あり) |
ベースレイヤー | ファイントラック ラミースピンエア T |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス アルパインライトパンツ(レビュー記事あり) |
フリース | ザ・ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) |
防風シェル | ザ・ノースフェイス ベンチャージャケット(レビュー記事あり) |
レインウェア(上下) | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット ティフォン ストレッチパンツ |
帽子 | ザ・ノースフェイス バーブキャップ(レビュー記事あり) |
サングラス | オークリー レーダーロックパス |
グローブ | ザ・ノースフェイス L1プラスシェルグローブ(レビュー記事あり) |
グローブ | ブラックダイヤモンド ライトウェイトスクリーンタップライナー |
ソックス | ダーンタフ #1972 ライトハイカー |
リュック、サブバッグ | パーゴワークス バディ22、スイッチL(レビュー記事あり) |
ポーチ | パーゴワークス スナップ |
ボトルホルダー | マムート リチウムアドオンボトルホルダー |
ボトル | ナルゲン OTFボトル |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド トレイル |
登山靴 | サロモン スピードクロス6(レビュー記事あり) |
温度計 | エンペックス サーモマックス50 |
ファーストエイドキット | シートゥーサミット ファーストエイドドライバッグ3L |
モバイルバッテリー | CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE 10000mAh |
中央アルプス(空木岳・木曽駒ヶ岳)縦走ルートの体力レベル・技術レベル

「姿見駅からのルート(ロープウェー利用)」を対象に、大雪山旭岳の難易度を 体力レベル と 技術レベル に分けて★5段階で評価しました。
- 体力レベル:★★★★★(5/5)
駒ヶ根高原スキー場(標高800m)から池山尾根を通って空木岳(2,864m)まで標高差2,000m以上を一気に登ります。
さらに空木岳から木曽駒ヶ岳までの中央アルプス主稜線はアップダウンが多く、体力の消耗は非常に大きいです。
日帰りで歩き切る場合、行動時間は12時間を超えることもあり、相当な持久力・脚力が求められます。 - 技術レベル:★★★☆☆(3/5)
空木岳への池山尾根は長い登り坂、空木岳から木曽駒ヶ岳の主稜線は激しいアップダウンがありますが、高度感がある場所は特になく、一般登山道として整備されています。
岩場がところどころ出てくるので、長時間にわたる岩稜歩きに慣れていない人には注意が必要です。
まとめると、このルートは「体力的には非常にハード、技術的には中級者以上であれば対応可能」といえる日帰り縦走ルートです。
駒ヶ岳ロープウェーで登って先に木曽駒ヶ岳に登ってから空木岳に向かった方が体力的にはラクです。
また、日帰りする自信がない場合は、檜尾小屋あたりで1泊すると日程に余裕を持った登山が楽しめます。