おつかれ山です、マッシュです。
今回の北海道遠征では羊蹄山、トムラウシと登ってきましたが、最後に大雪山の主峰・旭岳に登ってきました。
大雪山旭岳は、2019年以来2度目の登山。
本来ならロープウェイで標高1,595mの姿見駅まで一気に上がれますが、始発前にスタートしたので使わず、麓から自分の足で登ることに。
結果として、登山道はほぼ貸し切り状態となり、静寂に包まれた旭岳をじっくりと味わう贅沢な時間を過ごせました。
本記事では、登山道の様子や当日の装備などを紹介していきます。
これから大雪山旭岳に登る予定の人は、ぜひ参考にしてください。
大雪山旭岳は、標高2,291mの北海道最高峰

大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)は、北海道中央部にそびえる大雪山系の主峰で、標高2,291mを誇る北海道最高峰の山です。
日本百名山にも選ばれており、「北海道の屋根」とも呼ばれる広大な大雪山連峰を代表する存在です。
山頂からは十勝岳連峰やトムラウシ山をはじめとする雄大な山々を一望でき、晴れた日には遠くオホーツク海まで見渡せます。
また、旭岳ロープウェーを利用すれば標高1,595mの姿見駅まで一気にアクセスできるため、初心者から経験者まで幅広い登山者に人気があります。
夏は高山植物が咲き乱れ、秋は紅葉、冬は雪山登山やスキーと、一年を通じて自然の美しさを楽しめる山です。
大雪山旭岳の主な登山ルート

姿見駅からのルート(ロープウェイ利用)
旭岳ロープウェイを利用して標高1,595mの姿見駅まで上がり、そこから山頂を目指す最も一般的なルートです。
標高差は約700mほどで、往復4〜5時間程度。
観光客や初心者にも人気があり、夏は高山植物、秋は紅葉を楽しめます。
旭岳温泉からのルート(ロープウェイ不使用)
旭岳温泉から直接歩いて姿見駅を経由し、山頂を目指すルートです。標高差は約1,200mと大きく、歩きごたえがあります。
ロープウェイを使わない分、人も少なく、静かな登山を楽しみたい人におすすめです。
大雪山旭岳の登山口について
駐車場
旭岳ロープウェイを利用する場合は、山麓駅前の駐車場(500円)を駐車します。

今回の僕は、ロープウェイ始発前に登り始めたので、駐車場が空いていませんでした。
なので、ロープウェイ山麓駅のすぐ隣にある「旭岳ビジターセンター」の駐車場を利用。
本来なら500円かかるそうですが、料金徴収の関所がありませんでした。
トイレ
トイレは旭岳ロープウェイ山麓駅にも旭岳ビジターセンターにもあります。
スマホ電波の通信環境(docomo)
旭岳ロープウェイ山麓駅付近はスマホ電波(docomo)は良好です。
大雪山旭岳の日帰り登山データ
旭岳 登りはロープウェイ使わずに / マッシュさんの旭岳(大雪山)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPユーザーなら上記リンクから登山データを見ることができます。
こちらのデータも参考にしてください。
大雪山旭岳の日帰り登山レポート
旭岳ビジターセンター〜姿見の池(登りはロープウェイ使わず)

旭岳ロープウェイの始発は朝8:00。
この日に帰るためのフェリーに乗る前に時間の余裕が欲しかったので、始発を待たずにスタート。
ロープウェイを使わないで麓から登りましたが、藪漕ぎ・踏み抜きの連続でなかなか試練の登山でした。笑

この弾力、クセになります。

時折、開けた場所もありますが、基本は藪の中です。

ロープウェイ姿見駅と同じくらいの標高になるとやっと藪を抜けます。

北海道最高峰の大雪山旭岳。
2019年も同じくらいの時期に来ましたが、今回の方が残雪が多い気がします。
この日はアイゼンなどのスノーギアは使用していません。

姿見の池。
まだロープウェイ始発が到着する前なので誰もいません。

スポーツようかんあずき味。
日本の伝統スイーツは、登山にも適しています。
石室〜山頂

火山が噴火時の退避用石室。

石室の内部。
余裕で泊まれるくらい綺麗ですが、通常時の宿泊は禁止です。

姿見駅より上の登山道は、草木のないまるで「火星」を歩きます。

標高が上がるにつれて地面の色が赤くなってきます。

登ったきた登山道。
ロープウェイ姿見駅が正面奥に見えます。
細かい石が転がっている登山道なので、靴が滑って登りにくく、しかも結構な急登なので体力消耗します。

山頂直下はかつての噴火で吹き飛んできたと思われるデカい岩がゴロゴロしてます。
旭岳山頂

2019年以来2度目の大雪山旭岳に登頂。

北側の景色。

熊ヶ岳の火口。

奥の高い山はおそらく北海岳。

トムラウシ縦走路の方向。
左の平らな山が白雲岳だと思われます。

十勝連峰はガスの中。
下山

誰もいない静かな山頂を十分に楽しめたので下山します。

スポーツようかんカカオ味。

北海道最高峰の旭岳ですが、大昔はもっと標高が高かったようです。

ものすごい音を立てて噴き出す水蒸気。

ロープウェイの時間まで余裕があったのでお花畑を散歩。


姿見駅の近くにある夫婦池。
旭岳ロープウェイ

ロープウェイが動き出したら観光客が増えてきました。

下りはロープウェイでラクちん。
ロープウェイ料金は往復なら3,500円ですが、今回僕は下りだけの利用なので片道2,200円です。
小樽港から新日本海フェリー


旭岳を下山後、小樽まで車で移動。
小樽市内を軽く観光してから、17:00出港のフェリーで北海道をあとにしました。
新潟には翌朝9:15に到着。
船旅は飛行機と比較して時間がかかりますが、レンタカーの貸し借りの煩わしさがないことと、乗り慣れているマイカーを使えることのメリットは大きいなと感じました。
飛行機はチェックイン前に荷物をキャリーケースに収納しなくてはいけませんが、フェリーの場合は車内に広げておけるので、その点とてもラクですね。
大雪山旭岳 日帰り登山の装備一覧
大雪山旭岳の日帰り登山で装備していたアイテム、もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
種類 | ブランド 商品名 |
---|---|
ドライレイヤー(上下) | ミレー ドライナミックメッシュ ノースリーブ ドライナミックメッシュ ボクサー (レビュー記事あり) |
ベースレイヤー | ファイントラック ラミースピンエア T |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス アルパインライトパンツ(レビュー記事あり) |
フリース | ザ・ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) |
防風シェル | ザ・ノースフェイス ベンチャージャケット(レビュー記事あり) |
レインウェア(上下) | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット ティフォン ストレッチパンツ |
帽子 | ザ・ノースフェイス バーブキャップ(レビュー記事あり) |
サングラス | オークリー レーダーロックパス |
グローブ | ザ・ノースフェイス L1プラスシェルグローブ(レビュー記事あり) |
グローブ | ブラックダイヤモンド ライトウェイトスクリーンタップライナー |
ソックス | ダーンタフ #1972 ライトハイカー |
リュック、サブバッグ | パーゴワークス バディ22、スイッチL(レビュー記事あり) |
ポーチ | パーゴワークス スナップ |
ボトルホルダー | マムート リチウムアドオンボトルホルダー |
ボトル | ナルゲン OTFボトル |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド トレイル |
登山靴 | サロモン スピードクロス6(レビュー記事あり) |
6本爪アイゼン | モンベル スノースパイク6 |
温度計 | エンペックス サーモマックス50 |
ファーストエイドキット | シートゥーサミット ファーストエイドドライバッグ3L |
モバイルバッテリー | CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE 10000mAh |
大雪山旭岳の体力レベル・技術レベル

「姿見駅からのルート(ロープウェー利用)」を対象に、大雪山旭岳の難易度を 体力レベル と 技術レベル に分けて★5段階で評価しました。
- 体力レベル:★★☆☆☆(4/5)
姿見駅(標高1,595m)から山頂(標高2,291m)までの標高差は約700mで、往復4〜5時間ほどの行程です。
標高差や距離は比較的コンパクトで、日帰り登山としては体力的な負担は大きくありません。
ただし、標高が高いため平地より呼吸が苦しく感じることがあり、初心者でも無理なく登れる一方で、高山慣れしていない人にはやや疲れやすい点に注意が必要です。 - 技術レベル:★★☆☆☆(2/5)
登山道はよく整備されており、危険な鎖場や痩せ尾根などはほとんどありません。
迷いやすい分岐も少なく、技術的には難しくないルートです。
ただし、標高2,000mを超えるため天候が急変しやすく、濃霧や強風で視界が悪くなると道迷いのリスクが高まります。
また、岩場やザレ場の急登区間もあるため、登山靴やストックを使った安定した歩行技術は必要です。
トータルで、「姿見駅からのルート」は 比較的初心者にも登りやすいが、気象条件に左右されやすい高山登山 といえます。