おつかれヤマです、マッシュです。
本記事ではサーマレスト Zライトソルを紹介します。
テント泊に必要なマットは登山で疲れた体を癒すための重要な存在。
安いマットを選ぶと保温性やクッション性が悪く、地面の冷たさやゴツゴツ感が直に伝わり全然眠れません。
Zライトソルは3シーズン用クローズドセルマットで春・夏・秋の使用に適したモデル。
薄いのにクッション性が良いため地面の固さを感じにくく、アルミ蒸着でほんのり温かさを感じます。
今回はZライトソルを実際に使ってみて感じた寝心地やサイズ感など、メリット・デメリットを含めてレビューします。
登山用のマットを探している人はぜひ参考にしてください。
サーマレスト(THERMAREST)とは

サーマレスト(THERMAREST)は、アメリカで誕生したアウトドア用品ブランドで、特に登山やキャンプ用マットレスにおいて世界的な評価を誇ります。
軽量かつコンパクトに収納できるクローズドセルマットと、空気の注入量で厚みやクッション性を自在に調整できるインフレータブルマットを中心に、多彩なラインナップを展開。
アルミ蒸着フィルムや高機能フォームなどを採用し、地面が固く冷たい山のテント場での使用を想定しています。
快適な睡眠環境を追求する登山者・キャンパーから幅広く支持されています。
サーマレスト Zライトソルの製品概要(スペックと外観)
サーマレスト Zライトソルは、春から秋のテント泊に最適な3シーズン対応クローズドセルマット。
アルミ蒸着で保温性を高めながら地面の固さをしっかり緩和します。
スペック
サーマレスト Zライトソルには、レギュラー(R)とショート(S)の2つのサイズがあります。
製品名 | サーマレスト Zライトソル |
サイズ | レギュラー(R) 51×183cm ショート(S) 51×130cm |
収納サイズ | レギュラー(R) 51×13×14cm ショート(S) 51×10×14cm |
重量 | レギュラー(R) 410g ショート(S) 290g |
厚さ | 2.0cm |
R値 | 2 |
カラー | シルバー/レモン |
素材 | 架橋ポリエチレン + アルミ蒸着フィルム |
別売り品 | スタッフサック |
R値は2.0

マットの断熱性能を示すR値は2.0。
冬のテント泊で単体使用はできませんが、大体6月〜10月のテント泊なら十分可能な性能です。
広げた様子

Zライトソルはアコーディオン式に折りたたまれているので、簡単に広げられます。
収納時の様子

折りたたんでバンドでまとめた状態です。
寒いときは「シルバー」、暑いときは「イエロー」

Zライトソルは、片面がアルミ蒸着の「シルバー」、もう一方の面がマット剥き出しの「イエロー」。
寒いときはシルバーを上にして寝ることで、アルミ蒸着が体の熱を反射して保温効果を高めます。
逆に暑いときはイエローを上にすることで、地面からの断熱と体とマット間の通気性を向上することができます。
約2cmの凹凸構造

Zライトソルのマットの厚みは約2cm、表面の凹凸構造には主に二つの効果があります。
1つ目は、凹凸が体重を分散し、地面からの圧力を軽減することで、クッション性が高まり寝心地が向上します。
2つ目は、凹みに閉じ込められた空気が断熱材の役割を果たし保温性を高めます。
薄くてもクッション性と保温性があるのは、この2つの効果によるものです。
「Zライトソル」と「Zライト」の違い

「Zライトソル」と「Zライト」は両方ともサーマレストのクローズドセルマットですが、違いはアルミ蒸着の有無です。
「Zライトソル」はアルミ蒸着があり断熱性が高めでR値2.0。
「Zライト」は断熱性はやや低めでR値1.7。
「Zライトソル」は3シーズン使えますが、「Zライト」は夏限定といった使い方になります。
「Zライト」を選んでも軽量コンパクトになるわけではないので、登山で使うことを想定している場合は「Zライトソル」一択かなと思います。
レギュラー(R)とショート(S)の使い分け

ZライトソルにはR=レギュラー(183cm)とS=ショート(130cm)の2サイズがあります。
レギュラーは全身を覆えるため快適性と保温性が高く、ショートは軽量コンパクトな点が魅力で、荷物を減らせます。
ショートは上半身しかカバーされていないので、寝る際には脚部分に登山リュックや衣類を敷いてカバーします。
快適性を求めるならレギュラー、軽量化を重視するならショート、という選び方になります。
サーマレスト Zライトソルのレビュー
サーマレスト Zライトソルをテント泊登山などで実際に使用した感想を解説します。
身長181cmの僕でも十分なサイズ感

僕の身長は181cm。
Zライトソルのレギュラーが183cmなので長さに不安がありましたが、実際寝てみたらギリギリではありますが足りました。
寝返りを打つとカカトが落ちていることもなくはないですが、許容の範囲内です。

183cm以上の高身長の場合は、足りない部分にリュックや衣類などを置いたり、枕を用意するなどすれば対応可能。
ちなみに僕が使っている枕はシートゥーサミットエアロプレミアムピロー。
コンパクトに収納できて便利です。
速攻で寝床完成!設営・収納が超簡単

Zライトソルの最大のメリットが、設営・撤収のスピード感です。
折りたたみ式の蛇腹構造なので、広げるだけで寝床が完成し、エアーマットのように空気を入れる手間がありません。
撤収時も畳むだけで収納できるので、朝の出発準備もスムーズです。

寒い中や疲れているときでも、素早く設営・撤収できるのは本当にありがたいポイントです。
特にテント泊に慣れていない初心者や、時短を重視する登山者にはぴったり。
機能性と手軽さを兼ね備えた、頼れるマットです。
薄いけどクッション性が良くゴツゴツ感はあまりない


厚さ2cmと見た目では少し心配になる薄さではありませすが、実際寝てみると地面の固さはあまり感じず、意外と柔らかい感触です。
山のテント場は地面が固く小石が転がっていることが多いですが、Zライトソル表面の凹凸がゴツゴツ感をしっかり吸収してくれています。
エアーマットと比べると寝返りを打ちやすい

エアーマットは厚みと沈み込みがあるため、寝返りを打って体がマットの端に寄ると落ちそうになることがあります。
特に狭いテント内ではこの不安定さが気になることも。
一方、Zライトソルのようなクローズドセルマットは厚さが2cmと薄く、沈み込みもないため寝返りを打っても安定感があります。
マットから落ちる心配が少なく、動きやすさもあるため、寝返りが多い人にはおすすめです。
3シーズンの使用が最適、アルミ蒸着で寝るとほんのり温かい

Zライトソルは片面に施されたアルミ蒸着加工により、体温を反射して地面からの冷気を遮断し、寝ているとほんのり温かさを感じます。
R値は2.0と登山用マットの中では低い方ですが、春・夏・秋の3シーズンで快適に使用できます。
実際に使ってみると、地面が冷えやすい朝晩でも背中側が冷えにくく、快適に眠れました。
ただし、厳冬期の雪山などでは断熱性がやや物足りないため、もっとR値の高いモデルが必要です。
エアーマットのようなパンクリスクがない

エアーマットは一度パンクしてしまうと使い物にならなくなりますが、クローズドセルマットにはその心配がありません。
山の上のテント場では、尖った石が転がっていることがよくあり、設営場所に気を使う場面も多いですが、Zライトソルなら多少の悪条件でも大丈夫。
万が一のトラブルに強いという点は、大きな安心感に繋がります。
収納サイズが大きく、歩行時にぶつかるのでスタッフサック推奨

Zライトソルは折りたたんでもリュックの中には入らないため、外付けが基本。
外付けするとリュックの幅以上にはみ出すため、マットが枝や岩に引っかかりやすく、剥き出しの状態だと角が擦れて傷んでくる原因になります。

そのため、汚れや破損を防ぐためにも専用スタッフサックに収納して持ち運ぶのがおすすめ。
設営の手軽さは魅力ですが、持ち運び時のサイズ感には注意が必要です。
サーマレスト ZライトソルのECショップでの口コミ・評価

Zライトソルは地面からの冷気や突き上げをしっかり防ぎ、寝心地も安定していると高評価です。
特に冬場の使用でも温かく、設営や撤収が簡単な点も好評。
ただし、エアーマットに比べてクッション性は劣り、収納時にかさばる点やサイズ展開に不満の声も見られました。
まとめ サーマレスト Zライトソルはこんな人におすすめ

サーマレストZライトソルは、設営・撤収がとにかく簡単で、寝返りが打ちやすく安定感のある寝心地が魅力のクローズドセルマットです。
アルミ蒸着による保温性もあるため、春・夏・秋の3シーズンでの登山やキャンプに最適。
これからテント泊登山をしようと思っていて、マットの取り扱いに慣れていない初心者にもおすすめです。
携行時の大きさには注意が必要ですが、マットが外付けされた登山リュックはいかにも「テント泊してます」みたいな感じが出るので好きです。
Zライトソルを手に入れて今年こそテント泊登山に出かけましょう!
以上、マッシュでした。