おつかれ山です、マッシュです。
レインウェア選びには、他の登山道具にはない独特の難しさがあります。
- 防水性能だけじゃなく、透湿性能って重要?
- ゴアテックスが本当に必要か分からない
- サイズ感が他のウェアと違う
あとからAmazonで別のモデルを見て後悔したり、他の登山者のレインウェアを見て「あっちのほうがよかった」と思ったりした経験はありませんか。

僕は登山歴20年以上、百名山を中心に数多く登ってきました。
レインウェアも数多く使ってきた経験から、本当に山で使えるモデルを厳選しています。

スペックより、山で使った感覚が全て
この記事では、登山レインウェアのおすすめ8選を「高機能」「軽量重視」「コスパ重視」の3カテゴリに分けて紹介します。
実際に使った体験談をもとにした解説なので、カタログスペックでは分からないリアルな使用感が分かります。
あなたの登山スタイルと予算に合った1着が、必ず見つかります。
僕が使っている登山道具リストも公開していますので、ぜひ参考にしてください。
登山にレインウェアは必須!普通のカッパではダメな理由
「登山に行くだけだから安いカッパでいい」と思っていませんか。
透湿性のないカッパは、登山では使い物になりません。
透湿性がないと体が濡れる仕組み

普通のカッパには透湿性がありません。
透湿性とは、汗の水蒸気を外に逃がす機能のこと。
透湿性がないと汗が行き場を失い、カッパの内側がびっしょり。

防水がバッチリでも汗で中からずぶ濡れ
以前、8月に屋久島の宮之浦岳を登ったとき、家にあった安物のカッパで臨んだことがありました。

屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多い
この日も雨が降っていてスタートから安物のカッパを着てスタート。
1時間も歩くと、肌にべたりと張りつくほど濡れてしまいました。
雨は外から防げていたのに、汗で中からずぶ濡れになったのです。
この汗が冷えの原因に・・・
透湿性の高いレインウェアが必要な理由は、まさにここにあります。
夏山でも低体温症になる危険性

「夏山だから濡れても平気」という考えは危険です。
低体温症は、気温の高い夏山でも起こります。
7月に谷川岳へ日帰りで登ったとき、いつも通りレインウェアをリュックに入れてスタート。
森林限界を超えたころに小雨が降ってきて、風も吹いていたので一気に体温をもっていかれました。

ガクブルで「まずい!」と直感。
慌ててレインウェアを羽織ると、震えがぴたりと止まって体の熱が戻ってきました。
濡れた体に風が当たると、体の冷えが一気に進行します。
レインウェアは雨をしのぐだけでなく、「体温を守る防寒具」ということです。
登山中は常に、すぐ取り出せる場所に入れておきましょう。
登山レインウェアの選び方3つのポイント
種類が多くて迷ってしまうのが、レインウェア選びの難しさです。
押さえるべきポイントは3つだけなので、順番に確認していきましょう。
①素材(GORE-TEXか独自素材か)

「ゴアテックスじゃないとダメ?」という疑問をよく聞きます。
答えは、GORE-TEXは必須ではありません。
耐水圧20,000mm以上・透湿性20,000g/㎡/24h以上を目安に選べばOKです。
レインウェアの素材は大きく2種類に分かれます。
GORE-TEXと、各ブランドの独自の防水透湿素材です。

「GORE-TEX」といえば泣く子も黙る
GORE-TEXは防水性・透湿性・耐久性のバランスが高く、長らく登山用の定番素材でした。
GORE-TEXを使用したレインウェアを選んでおけば間違いないですが、ここ数年で各ブランド独自に開発された防水透湿素材が増えてきました。
有名どころだとミレーのティフォンシリーズ。
GORE-TEXを上回る透湿性を実現しています。
GORE-TEXを使った素材は生地が厚いので少し重くなりがちですが、その分だけ耐久性は優れており、一度買えば長く使えるアイテムばかりです。
②重量(軽さと耐久性のバランス)

用途に合った重さを選ぶことが、快適な登山への第一歩です。
生地が厚いレインウェアだと外気の冷たさが伝わりづらい反面、収納でかさばるのがデメリット。
夏山なら薄い生地のレインウェアでも構わないので、季節によって厚さの違うレインウェアを選ぶと収納がよりラクになります。

今、愛用しているミレー・ティフォンストレッチジャケットは生地がするりとしなやか
重量300gと最軽量級ではありませんが、あまり生地が薄すぎるとアルプスの縦走で寒さを感じたこともあるので、今はちょうどよく感じています。
透湿性が高く、晴れた日にウィンドシェルとして使っても蒸れにくいのが特徴です。
③価格帯(目的に合った投資額)

レインウェアは「命を守る道具」です。
良いものであれば、高くても買う価値があります。
登山の頻度と目的地によって、適切な予算は変わります。
- 低山・日帰りメイン:¥20,000〜¥30,000
- アルプスなど本格登山:¥35,000〜¥55,000
- 悪天候・長期縦走も視野:¥55,000以上
初めての1着は¥20,000〜¥30,000の価格帯でも、十分な性能のものがそろっています。
登山に慣れてきたら、より軽量・高機能なモデルへのステップアップをおすすめします。
登山レインウェアおすすめ8選の一覧表
8選を重量・耐水圧・透湿性で一覧にまとめました。
スペックを並べると、各モデルの特徴の違いが一目で分かります。
詳しいレビューは次のセクションから解説しているので、気になるモデルをチェックしてみてください。
| 画 像 | 商品名 | 重量 | 耐水圧 | 透湿性 |
|---|---|---|---|---|
![]() | ザ ノースフェイス クライムライトジャケット | 285g | - | - |
![]() | アークテリクス ベータジャケット | 375g | - | - |
![]() | ミレー ティフォンストレッチジャケット | 300g | 30,000mm | 50,000g/㎡/24h |
![]() | ミレー ティフォンファントムトレックジャケット | 163g | 50,000mm | 60,000g/㎡/24h |
![]() | ザ ノースフェイス ストライクトレイルジャケット | 120g | 20,000mm | 40,000g/㎡/24h |
![]() | Rab ファントムジャケット | 116.5g | 20,000mm | 20,000g/㎡/24h |
![]() | ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット | 300g | - | - |
![]() | パタゴニア トレントシェル3L | 400g | - | - |
【高機能】アルプス縦走・悪天候におすすめ3選
悪天候でも安心して山に入りたい人向けの3着を紹介します。
防水性・透湿性・耐久性がすべて高い水準にそろった、本格登山向けモデルです。
① ザ・ノースフェイス クライムライトジャケット

クライムライトジャケットは、「初めて高機能レインウェアを買う人」におすすめです。
重量:約285g 素材:ゴアテックス3層
アルプス縦走から日帰り登山まで、幅広いシーンで使えるGORE-TEX搭載モデル。
生地は軽くてしなやかなのに、激しい雨の中でもびくともしない安心感があります。

どんな天気でも、こいつがあれば安心
突風が来てもさっとフードを絞れる操作性の良さも、使い続けている理由のひとつです。
熱がこもりがちな脇の下にはベンチレーション用のファスナー付いています。
行動量が増えて「ちょっと暑いかな」と思ったら、このファスナーを開けるだけで不快感が一気に減るので、予想以上に効果があります。
「これ1着あれば大丈夫」と思える安心感が、一番の魅力。
② アークテリクス ベータジャケット

ベータジャケットは、「長く使い続けられる最高峰のレインウェアを求める人」におすすめです。
重量:375g 素材:ゴアテックスePE 3層
GORE-TEX ePEを採用した、アウトドアブランドの頂点に立つレインウェアです。

着てることを忘れる感覚、それがアークテリクス
C-KNITバッカーという特殊な裏地が、着た瞬間から分かるなめらかな着心地を生み出します。
「レインウェアを着ている」という感覚が薄く、体の動きを一切妨げないと評判。
フードはコードひと引きで頭にぴたりとフィットし、雨風をしっかり遮断してくれます。
岩稜帯や悪天候の稜線での使用でも型崩れしにくく、5年・10年と使い続けられます。
10万円近い価格は高く感じますが、長く使えることを考えると1年あたりのコストは決して高くありません。
③ ミレー ティフォンストレッチジャケット

ティフォンストレッチジャケットは、「暑い時期のアルプスで蒸れをより軽減したい人」におすすめです。
重量:300g 素材:ティフォン 3L ニットバック ナイロン100%
透湿性とストレッチ性を両立した、ミレー独自素材「TYPHON」の実力派レインウェアです。

GORE-TEXより蒸れない。だから今の僕のメイン
愛用して感じる最大の魅力は、生地のしなやかさです。
GORE-TEX製品にありがちなごわつきがなく、着た瞬間からするりと体に馴染みます。
急登で汗をかいても、GORE-TEXより蒸れが少なく、レインウェア内がべたつきません。
ストレッチ性もあるので、鎖場で腕を大きく動かしてもレインウェアが突っ張らないのも助かります。
晴れた日にウィンドシェルとして使っても快適で、1着で2役こなせるのが気に入っています。
【軽量重視】夏山・日帰り登山におすすめ3選
「少しでも荷物を軽くしたい」という人向けに、超軽量モデルを3着紹介します。
リュックの中に入れていることを忘れるほど軽く、いざというときすぐ羽織れる頼もしい存在です。
① ミレー ティフォン ファントム トレック ジャケット

ティフォンファントムトレックジャケットは、「荷物を極限まで軽くしたい夏山ハイカー』におすすめです。
重量:163g(Mサイズ) 素材:7デニールナイロン3層
わずか163gという驚異的な軽さを持つ、2025年にミレーから発売された注目のモデルです。

163gって缶コーヒーより軽い!
透湿性60,000g/㎡/24hはGORE-TEX製品を大きく上回る数値で、マジで蒸れません!
7デニールという極薄生地は、握りこぶしほどの大きさにまで圧縮できます。
リュックに入れていることを忘れるほど軽く、急な雨でもさっと取り出して羽織れます。
軽量モデルは耐久性が心配という声もありますが、縫い目をシームテープでしっかり補強してあり安心です。
軽さとスペックのバランスで、超軽量レインウェアの新しい基準を作った一着だと思います。
② ノースフェイス ストライクトレイルジャケット

ストライクトレイルジャケットは、「予算2万円以内で超軽量レインウェアを買いたい人」におすすめです。
重量:約120g 素材:ハイベント3層
トレイルランナーに長年支持されてきた、超軽量レインウェア。
重さ120gという驚異的な軽さです。

2万円でこの軽さ。超軽量デビューはこれ一択
ハイベント素材のストレッチ生地は、岩場での腕の動きを一切妨げません。
「軽すぎて本当に雨を防げるのか?」と思うほど薄い生地ですが、突然の雷雨でもしっかり体を守ってくれます。
2万円前後という価格は超軽量モデルの中では最安水準。
「まず試してみたい」という人の入口に最適です。
注意点としては、もともとトレラン用のレインウェアだけあって、日帰り〜1泊程度の使用を想定しています。
悪天候の長期縦走で使うなら、より防水性の高いモデルを選んだほうが安心です。
③ Rab ファントムジャケット

Rabファントムジャケットは、「超軽量でも着心地の良さを妥協したくない人」におすすめです。
重量:116.5g(Mサイズ) 素材:Pertex Shield 2.5層
イギリスの山岳シーンで高い実績を誇る、116gの超軽量レインウェアです。

日本じゃマイナーでも、イギリスじゃ超有名
日本での知名度はまだ低いですが、英国の過酷な山岳環境で磨かれた技術は折り紙つきです。
Pertex Shieldという2.5層構造の生地は、驚くほどしなやかで肌なじみがよく、着心地は超軽量モデルの中でもトップクラスです。
薄手でも縫い目のシーリング処理がていねいで、雨の中でも内側への染み込みは感じません。
ストレッチ性も高く、腕を大きく動かしても突っ張り感なし。
「軽量モデルはゴワゴワして嫌だ」という人にこそ、一度試してほしい一着です。
【コスパ重視】はじめての登山レインウェアにおすすめ2選
GORE-TEXに近い高機能を、より手の届きやすい価格で実現した2着を紹介します。
「まず1着買ってみたい」という人にも自信を持っておすすめできるモデルです。
① ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット

エバーブレスフォトンジャケットは、「岩場や急登でレインウェアの動きにくさが気になっている人」におすすめです。
重量:300g 素材:エバーブレス3層
日本の山岳ブランド「ファイントラック」の独自素材「エバーブレス」を使った、ストレッチ性が際立つレインウェアです。

鎖場で腕を大きく動かしても突っ張らない。このストレッチ性が本物
横方向に130%伸びる生地は、急登での大股の踏み込みや鎖場での腕の動きをまったく邪魔しません。
「動きやすくてレインウェアを着ているとは思えない」という体感です。
縫製の丁寧さは国産ブランドならではで、縫い目の補強がしっかりしており耐久性も問題なし。
ただし、他モデルと比べると透湿性はやや控えめなので、汗をかきやすい夏の稜線ではやや蒸れを感じやすいことがあります。
動きやすさを優先したい人に、自信を持っておすすめできる一着です。
② パタゴニア トレントシェル3L

トレントシェル3Lは、「初めての登山レインウェアで予算を抑えたい人」におすすめです。
重量:400g(Mサイズ) 素材:H2No 3層
パタゴニア独自の「H2No」素材を使った、コスパ最強のレインウェアです。

10年使っても現役。これがコスパ最強の証拠
GORE-TEX製品の約半額ながら、防水性・耐久性は十分な水準を備えています。
僕の登山仲間でトレントシェル3Lを10年近く使っている人がいますが、余裕で現役プレイヤーです。
ポケットの位置や袖丈など、細部の使いやすさにもパタゴニアらしい配慮が嬉しいところ。
コスパと品質のバランスで、最初の1着として後悔しない選択肢です。
登山レインウェアのよくある質問
ゴアテックスじゃないとダメ?

結論から言うと、GORE-TEXは必須ではありません。
ゴアテックスは信頼性の高い素材ですが、各ブランドの独自素材も進化しています。
ミレーのTYPHONシリーズに使われている生地は、透湿性でGORE-TEXを上回る数値を出しています。
素材名にこだわるより、耐水圧と透湿性の数値を確認してみましょう。
耐水圧20,000mm以上・透湿性20,000g/㎡/24h以上を満たしていれば、GORE-TEXでなくても登山で十分に活躍してくれます。
ただし、GORE-TEXは耐久性と防水性のバランスが高く、長く使い続けたい人には今も最有力の選択肢です。
上だけでもいい?上下セットで買うべき?

レインウェアは上下セットで持っていくのが基本です。
上はウィンドシェルとして晴れた日でも使えますが、下(パンツ)は雨のときにしか使わないという人が多いと思います。
僕はリュックには入れておいて、雨が降りそうなときは出発前に履いておくようにしています。
7月に谷川岳へ登ったときこと、上しか着なかったことがあります。
下半身は靴の中まで含めてびっしょり、濡れた状態が続いて体が冷え、かなりつらい思いをしました。

靴の中までびしょびしょ。上だけじゃ足りなかった

途中でパンツを履き直すのは面倒くさいので後回しにしたくなりますが、登山の雨対応に関しては早めの対応がその後の快適さを大きく左右することになります。
僕が愛用しているザ・ノースフェイスのクライムライトジップパンツは、サイドがフルジップになっており、登山靴を履いたままでも脱ぎ履きできるのが便利です。
レインウェアの正しい洗い方は?

僕は、ニクワックスの防水透湿ウェア用の洗剤・撥水剤を使って、年に1回洗濯しています。
手順はシンプルで、まず洗剤を入れて洗濯機にかけます。
汚れは目に見えにくいですが、シーズン中についた皮脂や汚れをしっかり落とせます。
次にニクワックスの撥水剤を使ってもう一度洗濯機にかけます。
仕上げに低温で乾燥機にかけると、熱で撥水効果が活性化します。

撥水剤を使うと水がコロコロ転がって見ていて気持ちいい
撥水性が落ちると湿気や熱を放出するための細かい穴が目詰まりを起こし、内部の蒸れやオーバーヒートの原因になります。
シーズンオフの12月頃に1回メンテナンスしておくと、翌シーズンも快適に使えます。
まとめ|あなたの登山スタイル別おすすめはこれ!

レインウェアは「命を守る道具」です。
自分の登山スタイルに合った1着を選ぶことが、安全で快適な登山への近道です。
もう一度、一覧表を確認してみましょう。
| 画 像 | 商品名 | 重量 | 耐水圧 | 透湿性 |
|---|---|---|---|---|
![]() | ザ ノースフェイス クライムライトジャケット | 285g | - | - |
![]() | アークテリクス ベータジャケット | 375g | - | - |
![]() | ミレー ティフォンストレッチジャケット | 300g | 30,000mm | 50,000g/㎡/24h |
![]() | ミレー ティフォンファントムトレックジャケット | 163g | 50,000mm | 60,000g/㎡/24h |
![]() | ザ ノースフェイス ストライクトレイルジャケット | 120g | 20,000mm | 40,000g/㎡/24h |
![]() | Rab ファントムジャケット | 116.5g | 20,000mm | 20,000g/㎡/24h |
![]() | ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット | 300g | - | - |
![]() | パタゴニア トレントシェル3L | 400g | - | - |
登山歴20年以上の経験から言えるのは、レインウェアをケチると必ず後悔するということです。
最近は天気予報の精度が上がっているとはいえ、山の雨は急に降ります。
「まぁ大丈夫だろう」と思っていた日に限って、ひどい目に遭うのが山です。
自分のスタイルに合った1着を見つけて、どんな天気でも安心して山に入れる準備を整えてください。

※本記事の一部にAIによる文章補助およびAI生成画像を使用しています。内容はすべて筆者が確認・編集しています。










