おつかれヤマです、マッシュです。
厳冬期の巻機山・井戸尾根コースをスノーシュートレッキングしてきたので、登山レポートを紹介します。
前半は美しいブナ林、後半は大雪原、そして山頂からは大展望とスノーモンスターを見ることができました。
冬の巻機山に登ろうと思っている人の参考になればと思います。
僕が使っている登山道具をすべてまとめた記事も公開していますので、ぜひ参考にしてください。
巻機山(まきはたやま)とは?ちょっとキツいけど冬でも登れる百名山

巻機山は新潟県と群馬県の県境に位置する標高1,967メートルの日本百名山の一つです。
「巻機山」という名前は、麓の魚沼地域ではかつて機織り産業が盛えており、その守護神として山を信仰していたことに由来するという説があります。
また、機織り美女の伝説も言い伝えられているようです。
山頂付近では、夏は高山植物と池塘群、秋には草紅葉、積雪期には大雪原が広がり、季節ごとにまったく違う景色を見せてくれます。
山頂からは越後三山や谷川連峰、妙高・火打など雄大な展望が楽しめます。
井戸尾根コースが最も一般的なコースですが、割引沢やヌクビ沢といった沢登りができる上級者コースもあります。
今回登った巻機山のルート概要(井戸尾根コース)

- 駐車場は国道291号線沿いのヘコみスペース。
- スタートしたら、まずは夏山の登山口へ向けて歩く。
- 登山口を過ぎるとしばらくブナの樹林帯。
- 樹林帯を抜けると、展望が開け大雪原を登っていく。途中クラックあり。
- 雪の急登を登ると山頂が見えてきたかと思うが、それは「ニセ巻機山」。
- ニセ巻機山から一旦下り坂。避難小屋を通り、山頂へ向けて急な登り返し。
- 山頂の稜線上からは素晴らしい景色。
巻機山登山口の駐車場(国道291号線沿いのヘコみスペース)

冬の巻機山登山の際に利用される駐車スペース。
国道291号線沿いのヘコみスペースに車を停めます。
とはいえ、ヘコみスペースの収容台数は6台ほどなので、埋まってしまった場合は国道に路駐となります。
スマホ電波(ドコモ)は速度18Mbpsあり、十分な速さでした。
巻機山日帰り登山レポート
巻機山ヤマップ登山データ
巻機山 スノーシューでピストン / マッシュさんの巻機山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
国道沿いの駐車スペース〜桜坂駐車場

午前6時過ぎに登山開始。
スタートからTUBBS(タブス)FLEX VRTを装着します。

まずは、桜坂駐車場まで歩きます。
夏なら車で通過できる場所ですが、冬は1.5kmの道のりを歩かなければなりません。

夏はこれ。笑

気温3℃ほど。
少し歩くと暑くなってきます。
桜坂登山口〜樹林帯

桜坂駐車場は雪に埋まっていたのでいつの間にか通過していました。
その後、しばらく樹林帯を歩くと一気に急な登り坂になります。

スノーシューを付けていると登り坂のときにヒールリフトを使えるから多少は体力の消耗を抑えられる。

山頂方面はまだガスの中。


冬は盛大にショートカットしていきます。
ただし、その分だけ傾斜は急になるので注意。
樹林帯〜ニセ巻機山

樹林帯を抜けると大雪原に出ます。
正面に見える登り坂がニセ巻機山への急登。

一瞬、ガスが晴れて登ってきた坂道の全容が見える。
端により過ぎると滑落危険大。

またもやガスの中。
なんとなく見えるトレースとYAMAPのGPSを頼りに進みます。

ガスの中で見失いかけたニセ巻機山。
目視だけではどっちに進めばいいか分からない状況だったので引き返そうか迷いましたが、とりあえずYAMAP地図を見ながら避難小屋まで進むことに。
ニセ巻機山〜避難小屋〜巻機山頂

ニセ巻機山を通過したら少しずつ青空が見え始め

避難小屋を通過して、山頂への登り返し始めたら一気に晴れました。
画像中央の窪みあたりに避難小屋があるはずですが、完全に埋まってます。
ガスが晴れたらすぐ後ろに登山者がいることに気付いたので……

先行してもらいトレースをいただきました。
雪山は登山道がないようなものなので助かります。

蔵王に劣らないスノーモンスターたち。

ということで「ニセ」ではない「本物」の山頂に到着。
巻機山の山頂はもともとケルンがあるだけですが、こんもり雪が盛られてる場所が山頂だと思います。
ちなみにスマホ電波(ドコモ)は入りませんでした。

山頂でも気温3℃。
とても温かい日で山頂で休憩してても全然寒くなりませんでした。
山頂からの景色
Xポストも参考にしてください。

山頂に到着したときはガスで何も景色が見えず、諦めて下山しようとしたら一気に晴れてきました。

上越国境の稜線。
すっと奥にうっすら見える山は赤城山だと思います。

手前のなだらかな山がニセ巻機山。
正面の雲がかかってるあたりが苗場山かな。

やはり冬山は素晴らしい!

結局、越後三山はずっと見えませんでした。
下山

遠くの白い山々の景色も素晴らしいですが、美しい樹氷群も見事です。

山頂から下る途中に振り返った様子。

避難小屋とニセ巻機山。
避難小屋は雪に埋まって見えません。

冬のブラックサンダーは夏より3倍おいしい。

巻機山のスノモン。

ニセ巻機山から(本物の)巻機山を見た様子。

ニセ巻機山からの下り坂は冬はとても急になります。

途中、底が見えない大きなクラックが2箇所ありました。
何か落としたら回収不可能、自分が落ちたら自力復帰不可能なので十分ご注意。

ニセ巻機山を振り返る。
巻機山の日帰り登山で装備していたアイテム一覧
巻機山の日帰り登山で装備していたアイテム、もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
種類 | ブランド 商品名 |
---|---|
レインウェア(上下) | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット ティフォン ストレッチパンツ |
防風シェル | ザ・ノースフェイス ベンチャージャケット(レビュー記事あり) |
アクティブインサレーション | アークテリクス アトムフーディー (レビュー記事あり) |
フリース | ザ・ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) |
ベースレイヤー | ファイントラック メリノスピンライトジップネック メリノスピンライトタイツ (レビュー記事あり) |
ドライレイヤー(上下) | ファイントラック ドライレイヤーベーシックロングスリーブ ドライレイヤーベーシックタイツ (レビュー記事あり) |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス アルパインライトパンツ(レビュー記事あり) |
リュック | カリマー リッジ30 (レビュー記事あり) |
登山靴 | AKU CONERO Ⅲ GTX |
グローブ | ブラックダイヤモンド ライトウェイトスクリーンタップライナー |
グローブ | ファイントラック フラッドラッシュEXPグローブ |
グローブ | ブラックダイヤモンド ソロイスト (レビュー記事あり) |
インナーグローブ | ファイントラック ドライレイヤーインナーグローブ |
ソックス | ダーンタフ #1953 マウンテニアリング (レビュー記事あり) |
インナーソックス | ファイントラック ドライレイヤーインナーソックス |
保温ボトル | サーモス 山専用ステンレスボトルFFX-501 (レビュー記事あり) |
12本爪アイゼン | グリベル G12ニュークラシック (レビュー記事あり) |
スノーシュー | タブス フレックスVRT (レビュー記事あり) |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド トレイル |
サングラス | オークリー レーダーロックパス |
ポーチ | パーゴワークス スナップ |
ボトルホルダー | マムート リチウムアドオンボトルホルダー |
ビーニー | サロモン アクティブビーニー |
ネックゲイター | スマートウール サーマルメリノリバーシブルネックゲイター (レビュー記事あり) |
バラクラバ | モンベル スーパーメリノウール バラクラバ |
ゲイター、スパッツ | モンベル ドライテック ライトスパッツ ロング |
温度計 | エンペックス サーモマックス50 |
ファーストエイドキット | シートゥーサミット ファーストエイドドライバッグ3L |
ホイッスル | モルテン RA0050K |
モバイルバッテリー | CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE 10000mAh |
巻機山から下山後の温泉(南魚沼市:金城の里)
巻機山から関越道六日町ICに向かう途中にある温泉です。
市外客450円とリーズナブル。
スキー帰りの人もいるようで、県外ナンバーの車が多めでした。
風呂のお湯は無色無臭で、ぬるめが好きな僕としては少し熱めかなと感じました。
でも、施設は綺麗で登山の汗を流すには満足できる温泉です。
巻機山日帰り登山まとめ

厳冬期の巻機山日帰り登山レポートを紹介しました。
豪雪地帯・新潟の冬でも登れる巻機山。
夏山と比べると体力的にレベルが上がっていますが、やはり冬山は面白いし、一面真っ白な景色は何度見ても飽きません。
他の季節では目にすることができない山の姿を見るために、ぜひ冬の巻機山に登ってみてください。