おつかれヤマです、マッシュです。
2025年のゴールデンウィークは百名山6座(伊吹山、八経ヶ岳、大台ヶ原、剣山、石鎚山、大山)をターゲットに西日本遠征。
本記事では、3日目の剣山の登山レポートを紹介します。
剣山はリフトもある百名山なので絶対混雑すると思い朝4時半には駐車場には到着。
案の定、リフト乗り場に近い駐車場はすでに8割くらい埋まっていました。
混雑前の朝5時には登山開始。
天気にも恵まれて、朝の澄んだ空気の中、絶景の稜線歩きを楽しむことができました。
登山道の様子を写真付きでレポートしますので、これから剣山に登る予定の人はぜひ参考にしてください。
剣山とは徳島県にある百名山

剣山(1,955m)は、徳島県に位置する四国第二の山で、日本百名山にも選ばれている名峰です。
名前の印象とは裏腹に、山頂部は穏やかな地形が広がり、一面の笹原と緩やかな稜線が特徴。
山頂からは360度の大パノラマが楽しめ、次郎笈、三嶺、石鎚山など四国の山々を一望できます。
登山口のある見ノ越からは登山リフトが運行されており、初心者でも比較的手軽にアクセス可能ですが、剣山の魅力はその先にあります。
剣山から次郎笈(じろうぎゅう)、一ノ森(いちのもり)、さらには三嶺(みうね)へと続く稜線は、美しくダイナミックな縦走路で、四国山地の醍醐味を味わえます。
「四国=石鎚山」というイメージもありますが、剣山はそれに勝るとも劣らないスケールと美しさを秘めた、山好きなら一度は歩いておきたい一座です。
剣山ルート概要

剣山は、初心者向けの登山道から、稜線をつなぐ縦走ルートまで、多彩な登山スタイルが楽しめる山です。
ここでは代表的な4つのルートを詳しく紹介します。
表登山道ルート(見ノ越〜西島駅〜剣山山頂) 初心者向き
見ノ越からスタートし、登山リフトで西島駅まで上がれる定番ルート。
リフトを使えば実質の登山時間は1時間ほどで、山頂からは360度の大パノラマが広がります。
リフトを使わず登る人も大勢います。
登山初心者や観光登山にもおすすめの気軽なルートです。
一ノ森縦走ルート
剣山山頂から北東方向へ延びる稜線をたどり、一ノ森(1,875m)へと向かう静かな縦走路。
剣山とは対照的に人が少なく、静かな山旅を楽しめます。
途中には苔むした森や展望ポイントもあり、自然の奥深さを感じられるルートです。
往復で気軽に縦走気分を味わいたい方におすすめです。
次郎笈縦走ルート
僕が今回歩いたルートです。
剣山から稜線を東へ進み、四国で3番目に高い次郎笈(1,930m)を目指す縦走路。
晴天時には石鎚山や三嶺を一望できる、眺望抜群の稜線が魅力。
剣山登山にプラスαしたい人気ルートです。
三嶺縦走ルート
剣山〜次郎笈〜丸石〜高ノ瀬を経て、三嶺(1,893m)へと向かう四国屈指の縦走ルート。
天空の稜線歩きと深い自然を味わえるダイナミックなコースで、登山の醍醐味を存分に感じられます。
途中に山小屋がいくつかあるので1泊2日の行程がおすすめで、事前の計画と体力が必要です。
剣山の見ノ越登山口について
見ノ越登山口へのアクセス
剣山の代表的な登山口である「見ノ越(みのこし)」へは、最寄りの美馬インターから車で約1時間。
道中は延々と続くクネクネの山道で、着く前からなかなかの疲労感があります。
運転が苦手な方は少し早めに出発するのがおすすめ。
見ノ越駐車場
登山口周辺には駐車場が複数あります。
一番便利なのは、リフト乗り場のすぐ近くにある「剣山 見ノ越第一駐車場」ですが、僕が訪れたゴールデンウィークには朝5時の時点で8割ほど埋まっていました。
スマホ電波(docomo)は駐車場では良好でしたが、登山道に入ると圏外になりました。

満車の場合は、少し下った場所にある「剣山 見ノ越(新)駐車場」へ。
この駐車場はリフト乗り場から徒歩数分の距離にあり、早朝はまだ空きがありましたが、下山する頃には満車になっていました。
さらに混雑時には、そこから下った場所に「見ノ越第2駐車場」という広めの駐車場があります。
ただし、こちらは登山口まで徒歩20分ほどかかるため、できれば近くの駐車場に停めたいところです。
いずれもハイシーズンは早朝の到着が鍵になります。
剣山登山リフト

登山リフトは午前9時から運行(紅葉シーズンは午前8時から)しており、営業期間は4月中旬~11月末頃。
料金は大人で往復1,900円、片道1,050円です。
僕は朝5時スタートだったのでリフトは使いませんでしたが、下山時には観光客や登山者が続々とリフトで登ってきていました。
剣山・次郎笈の日帰り登山レポート
登山データ
剣山・次郎笈 / マッシュさんの剣山・次郎笈の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPユーザーなら上記リンクから登山データを見ることができます。
こちらのデータも参考にしてください。
淡路サービスエリアで車中泊

前日の大台ヶ原(日出ヶ岳)下山後に淡路サービスエリアまで移動して車中泊しました。
淡路サービスエリアからは明石海峡大橋がよく見えます。
見ノ越登山口からリフト使わずスタート

「剣山 見ノ越(新)駐車場」に車を停めて午前5時にスタート。
駐車場は夜でも出入りできるようで車中泊っぽい車もありました。

登山口は「剣山 見ノ越第一駐車場」と「剣山 見ノ越(新)駐車場」の間にあります。

まずは、「剣山登山リフト西島駅」まで緩やかな登り坂。

西島駅のすぐ下にある「剣山野営場」。
とても眺めの良いテント場です。

スタートから40分ほどで剣山登山リフト西島駅に到着。
頂上ヒュッテ、剣山山頂

西島駅から20分ほど歩くと「頂上ヒュッテ」に着きました。

頂上ヒュッテから山頂へ向かう道。
山頂周辺の稜線上は木道が整備されていて歩きやすいです。

頂上ヒュッテから10分かからず剣山の山頂に到着。
これで百名山87座目。
リフトを使えばゆっくり歩いても1時間以内には山頂に辿り着けます。

気温6℃。
風が強いので防風シェルとグローブを装備しないと寒いです。

もちろん次郎笈も行きます。
むしろこの日のメインと言っても過言ではない。
次郎笈

剣山まで来たら絶対に見たい景色。
快晴の中で見れて感無量です。

次郎笈の山頂手前。
剣山の山頂から下ってからの登り返しですが、そこまでキツくありませんでした。

剣山の山頂から30分ほど歩いて次郎笈に到着。

北側の景色。
左端のずっと奥に見える山は石鎚山?

南側の景色。

瀬戸内海が見えました。
下山は巻道で

次郎笈の絶景を十分に楽しんだので下山します。
このあと石鎚山にも登る予定なので。

下山は山頂には寄らず巻道を歩きます。
この巻道も展望が開けているので景色の良い道です。

下山途中に「剣山 見ノ越第一駐車場」が見えました。
すでに満車みたいです。
剣山の日帰り登山で使用した装備
剣山の日帰り登山で装備していたアイテム、もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
使用状況は、「◯=スタートから使用、△=途中で使用、×=不使用」。
種類 | ブランド 商品名 | 使用状況 |
---|---|---|
ドライレイヤー(上下) | ミレー ドライナミックメッシュ ノースリーブ ドライナミックメッシュ ボクサー (レビュー記事あり) | ◯ |
ベースレイヤー | ファイントラック ラミースピンエア T | ◯ |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス アルパインライトパンツ (レビュー記事あり) | ◯ |
フリース | ザ・ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) | △ |
防風シェル | ザ・ノースフェイス ベンチャージャケット (レビュー記事あり) | △ |
レインウェア(上下) | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット ティフォン ストレッチパンツ | △ |
サングラス | オークリー レーダーロックパス | × |
ネックウォーマー | スマートウール サーマルメリノリバーシブルネックゲイター (レビュー記事あり) | × |
インナーグローブ | ファントラック ドライレイヤーインナーグローブ | × |
グローブ(薄手) | ザ・ノースフェイス L1プラスシェルグローブ (レビュー記事あり) | △ |
グローブ(薄手) | ブラックダイヤモンド ライトウェイトスクリーンタップライナー | △ |
ソックス | ダーンタフ #1972 ライトハイカー | ◯ |
リュック | パーゴワークス バディ22 | ◯ |
バッグ | パーゴワークス スイッチL | ◯ |
ポーチ | パーゴワークス スナップ | ◯ |
登山靴 | サロモン スピードクロス6 (レビュー記事あり) | ◯ |
温度計 | エンペックス サーモマックス50 | ◯ |
ファーストエイドキット | シートゥーサミット ファーストエイドドライバッグ3L | × |
モバイルバッテリー | CIO SMARTCOBY Pro SLIM CABLE 10000mAh | × |
剣山の日帰り登山まとめ

剣山の登山レポートでした。
リフトが利用できて登山道もよく整備されている剣山は、初心者にも登りやすく、稜線歩きや絶景も気軽に楽しめる百名山。
早朝から行動したおかげで混雑を避けられ、静かな山の雰囲気を満喫できたのも良かったポイントです。
そしてこの日は同じ四国にある石鎚山にも登頂。
ハードな一日ではありましたが、充実感はひとしおでした。
これから剣山や石鎚山を目指す方は、ぜひ本記事を参考に、四国の名峰を楽しんでみてください!