おつかれ山です、マッシュです。
日帰りでも泊まりでも、登山では常備アイテムであるレインウェア。
でもレインウェアって着ると蒸れるし、ゴワゴワして生地が硬く、しかも動きにくい。
そんな感じで小雨くらいならなるべく着ないで済ませたいですよね。

そんなレインウェアの常識を覆してくれたのがミレーティフォンストレッチジャケットです。
登山用レインウェアでトップクラスの透湿性と耐水圧で、雨をしっかり防ぎながら蒸れ感を極限まで軽減。
生地は柔らかくしなやかで肌触り良し。
ストレッチもして岩場や鎖場でも体を動かしやすく安全に歩行できます。

まるでレインウェアとは思えない着心地!
そこで今回は、ミレーティフォンストレッチジャケットを実際に登山で使ってみて感じたメリット・デメリットを詳しく解説します。
この機会にレインウェアを買い替えてみませんか?
僕が使っている登山道具リストも公開していますので、ぜひ参考にしてください。
ミレーティフォンストレッチジャケットを登山で使用したレビュー
ミレーティフォンストレッチジャケットを実際に登山で使ってみて感じたことを書いていきます。
サイズ感|Mで少し大きい(身長180cm・体重70kg)

僕は身長180cm・体重70kgで Mを選びましたが、少し大きいくらい。
全体的に少しゆとりがある感じがありますが、レイヤリングのことを考えるとこのくらいでちょうど良いのかなと感じています。
ティフォンストレッチジャケットを着るのは大体6月から10月くらいを想定。
寒い日だとフリースなどを下に着る可能性もあるので、行動中の可動域とレイヤリングの余白を優先して少し大きめを選びました。
Tシャツ1枚の上に着るとやや余裕を感じるので、夏山での使用をメインとするならワンサイズ落として着るのもありです。

前かがみになったときに背中が出にくいように後ろの裾が少し長めに作られているのが登山用としてよく考えられています。

「M」はヨーロッパサイズで、「L」が日本サイズになります。
ミレー公式HPではヨーロッパサイズのみの記載、Amazonでは日本サイズのみの記載なので注意してください。
透湿性と耐水圧|登山中でも蒸れにくくベタつかない、強い雨でも浸水なし

ティフォンストレッチジャケットは透湿性こそが最大の特長。
50,000g/㎡/24hという圧倒的な透湿性は登山用レインウェアの中でもトップクラス。
僕みたいな汗っかきでも蒸れにくく快適な着心地です。

以前、北アルプス後立山連峰の八峰キレットを縦走したことがありました。
時期は、まだ暑さが残る9月。
八峰キレットは三大キレットのひとつで危険な岩場が多く体力的にも厳しいコースです。
途中で雨が降ってきたのでティフォンストレッチジャケットを着用。
運動量が多いので汗をかくものの、モワッと熱がこもる感覚がなく、着たまま登り続けられるほど快適でした。
汗をかいた肌が生地に触れても全然ベタつかないので、半袖の上に直接着ても不快感も少なめ。
以前はGORE-TEXのレインウェアを着ていましたが、ティフォンストレッチジャケットの方が明らかに蒸れ感が少ないです。

防水性能はというと、ティフォンストレッチジャケットは耐水圧30,000mm。
一般的には20,000mmあれば嵐に耐えられれるレベルとされているので、30,000mmあれば横殴りの雨に打たれても水を通さない防水性能です。
前述した八峰キレットを歩いたあとに五竜岳から遠見尾根へ本降りの雨の中で3時間以上歩きましたが浸水はありませんでした。

撥水性も非常に高いので生地の上に水をかけるとコロコロと弾き、少しはらうだけでほとんど水気がなくなります。
この撥水のおかげで生地の目詰まりを防ぎ、内部の蒸れを逃がしてくれます。
防水透湿ジャケットとしての完成度は非常に高く、特に「蒸れにくさ」重視で登山用レインウェアを選びたい人には強くおすすめできる一着です。
肌触り|表地はゴワつきがなく柔らか、裏地はとサラッと感が心地よい

ティフォンストレッチジャケットを触ってみると、登山用レインウェアとは思えないしなやかさとなめらかな触り心地です。
登山用レインウェアといえばGORE-TEXを採用したモデルが多いですが、パリパリ感やゴワゴワした触り心地が気になるポイントでした。
ティフォンストレッチジャケットは、従来のレインウェアならではのゴワつき感は皆無で、ナイロン100%とはにわかに信じがたいほど。
歩行中の擦れる音も比較的静かで、レインウェアを着ている感覚が薄いのが印象的です。

ティフォンストレッチジャケットは裏地も他のレインウェアとは違います。
非常に触り心地が良く肌触りはサラッとしていて、汗をかいた肌に直接触れてもベタつかず嫌な感じがまったくありません。
一般的なレインウェアだと汗をかいたあとに裏地が肌に張り付くことがありますが、ティフォンストレッチジャケットはベタつきによる不快感がかなり軽減されています。
実際、夏山で行動中に汗をかいても、休憩時に「冷たい」「張り付く」と感じることはほとんどありませんでした。
汗による不快感が少ないと登山に集中できるので、この快適な肌触りもティフォンストレッチジャケットの大きなメリットのひとつです。
動きやすさ|岩場でも突っぱらない高いストレッチ性能

ティフォンストレッチジャケットは名前に「ストレッチ」が入っているとおり、レインウェアには珍しく生地が伸び縮みします。
腕を曲げ伸ばししたり、上半身を捻ったりしても突っぱり感がなく、レインウェアというよりむしろソフトシェルに近い着用感。
岩場や鎖場でも腕上げ動作がとてもスムーズなので余計な力を使わずに済みます。
コースタイムが長くなればなるほど、小さなストレスの蓄積が疲労感に大きく影響してきます。
防水透湿性を備えたレインウェアでここまで動きやすいって、正直言って感動しています。
収納性|ULモデルより重いが登山装備としては十分コンパクト

ティフォンストレッチジャケットは極薄生地ではありませんが、とても柔らかくしなやかなので、リュック内に隙間が少しでもあれば押し込んで収納できます。

収納袋を使わないパッカブル仕様になっていて、全体を丸めてフードの中に押し込んだら、フードのドローコードを頭頂部のループに引っかけて簡単にパッキングできます。
ティフォンストレッチジャケットは重量300g。
最近のULモデルと比べれば軽くはありませんが、GORE-TEXのレインウェアよりは断然軽く、縦走装備として考えても十分に現実的なサイズと重量です。

ティフォンシリーズには「ファントム」と呼ばれる軽量化を追求したモデルが2つあります。
ティフォンファントムトレックジャケットが163g、さらに軽いティフォンファントムファストジャケットが132g。
この2つは防水透湿性は非常に優れていますが、生地が非常に薄いので耐久性が下がり、冷えを感じやすく寒い時期の使用には適していません。

ティフォンストレッチジャケットは少し重くなるけど耐久性も重視!
すべてのティフォンシリーズを着比べてみましたが、重さの違いはそこまで気になりませんでした。
非常用として軽さだけを追求するならULモデルが有利ですが、長く使いたいならティフォンストレッチジャケットの重量は許容範囲内。
「とにかく軽いレインウェアが欲しい」という人でなければバランスの取れたティフォンストレッチジャケットをおすすめします。
防風性|稜線の強風も防ぎ、夏は防風シェル代わりになる

ティフォンストレッチジャケットは稜線上でもしっかり風を遮断してくれるので、レインウェアとしてだけでなく防風シェルとしても活用できます。
これは肌触りが良く着心地が最高に良いティフォンストレッチジャケットならではの活用方法です。

生地自体に防風性があり、さらに袖口・裾・フードのフィットを調整すれば、冷たい風の侵入をかなり抑えられます。
レインウェアはどっちにしろ常備しなければならないですが、防風シェルを兼ねることができれば持っていく道具がひとつ減るので軽量化にもなります。

ただし、レインウェアと防風シェルを兼ねる際の注意点もあります。
レインウェアと防風シェルの大きな違いは防水性能。
防風シェルは風を防げればいいので防水メンブレンがない、もしくはレインウェアほど高性能なものを備えていません。
なので、防水メンブレンのない防風シェルの方が透湿性は高くなり、より多くの湿気を外に逃がしてくれます。
いくら高透湿なレインウェアといえども防風シェルほど透湿性は高くないので、汗をかいたときにどうしても乾きは遅くなってしまいます。
ティフォンストレッチジャケットも例外ではありませんが、僕はそれでも荷物が減るメリットを重視して夏山の縦走では防風シェルを兼ねて使っています。
フード・ファスナー・ドローコード|細部の完成度が高く悪天候でも操作しやすい
ティフォンストレッチジャケットは高い防水透湿性に注目がされがちですが、細部にも完成度の高さを感じます。

フードはヘルメットの上からかぶれる大きめのサイズ。
試しにかぶってみましたがフロントファスナーを一番上まで締めているとかぶりにくいです。
なので、フードの着脱時にはフロントファスナーを少し開く必要があります。


首元と後頭部のドローコードと頭頂部の面ファスナーでサイズ調整すれば、キャップをかぶっている状態でも頭にフィットできます。
そこそこ強い横風が吹く状況下でフードをかぶってみましたが、フードがずれにくく「風で脱げそう」な不安は特に感じませんでした。

フロント部分に硬めのバイザーがあり、ドローコードを絞っても形状が保たれるので視界の邪魔になりません。
素早く調整できて頭の形にフィットするので、雨が強い日でも顔周りからの雨の侵入を防げます。

左右についているポケットは内部がメッシュなので、ファスナーを開けておくとベンチレーションにもなります。
急な登り坂で汗をかくような場面で開けてみたら、予想以上に内部の熱気が逃げていってくれたので、汗っかきで生地自体の透湿性では間に合わない人には特に便利な機能です。

フロントファスナーは止水タイプのダブルスライダー仕様。
ダブルスライダーにすることで暑いときに裾側だけ開いて風を通すこともできます。

裾部分のドローコードは片手でつまんで引っぱれば簡単に絞れます。
下からの風の侵入をシャットアウトできるのでお腹や腰回りの冷え防止に重宝します。
一緒に揃えたい!ティフォンストレッチパンツ

ジャケットの完成度が高いだけに、ぜひセットで使ってほしいのがティフォンストレッチパンツ。
上下で揃えることで快適性が一気に上がります。
ジャケット同様、パンツも高い透湿性とストレッチ性が魅力。
急登や段差の大きい岩場でも足上げがしやすく、ゴワつきも皆無。
実際に縦走で使用しましたが、雨だから仕方なく履くのではなく、履いたまま行動できるレベルの快適さを感じました。
ティフォンストレッチジャケットを買うなら、ぜひセットで揃えたいレインパンツです。
ミレーティフォンストレッチジャケットのスペックと外観
ミレーティフォンストレッチジャケットのスペックと外観について、細部まで解説します。
スペック
| 商品名 | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット |
| 素材 | ティフォン 3L ニットバック ナイロン100% |
| 耐水圧 | 約30,000mm |
| 透湿性 | 約50,000g/㎡/24h |
| 重量 | 約300g(Mサイズ) |
| 構造 | 3レイヤー(表地+防水メンブレン+ニット裏地) |
| フード | 立体裁断フード(ドローコード調整可) |
| フロントファスナー | 止水、ダブルスライダー |
| ポケット | 止水ファスナー付きベンチレーション機能 |
M(L)サイズの実際の重量は301g

M(L)サイズの重量を測ってみたら301gでした。
全体の外観

胸部分に「MILLET」のワンポイントロゴがある超シンプルなデザイン。


山だけでなく街で着てもまったく違和感ありません。
表地

柔らかくしなやかでストレッチする表地。
裏地

サラッとして肌触りの良い裏地は15デニールのニット生地。
フード

バイザー付きでヘルメットの上からでもかぶれる大きさ。
ドローコードは後頭部と首元にあるほか、頭頂部の面ファスナーでも調整できます。
フロントファスナー

止水タイプでダブルスライダー仕様。
ハンドポケット

内部がメッシュなので暑いときにベンチレーションが可能。
ファスナーは止水タイプです。
袖口のベルクロ


操作しやすいベルクロを締めれば雨風の侵入を防げます。
裾のドローコード


左右に付いているドローコードを締めれば風の侵入を防げます。
パッカブル仕様

フードの中に丸めてドローコードをループに通せばコンパクトに収納できます。
ミレーティフォンストレッチジャケットはこんな人におすすめ

「ゴワゴワしない肌触りの良いレインウェアが欲しい人」
「ストレッチする動きやすい生地を求める人」
におすすめです。

ゴワつき感がまったくなく柔らかい生地でサラッとした肌触り。
しかも生地がストレッチするので突っぱり感なし。
従来のレインウェアでは考えられない肌触りなので、GORE-TEXしか着たことない人は着心地の良さにびっくりするかもしれません。
ミレーティフォンストレッチジャケットの実使用レビューまとめ

ミレーティフォンストレッチジャケットをレビューしてきました。
登山用レインウェアの中でもトップクラスの透湿性と耐水圧を備えたレインウェア。
それに加えて生地の肌触りが非常に良いので、雨の中で長時間着ていても全然不快に感じません。
最近のULモデルと比べれば最軽量クラスではありませんが、軽くなれば耐久性も落ちるので、その点では軽さと耐久性の両立をしたウェアに仕上がっています。
今シーズンはティフォンストレッチジャケットを手に入れて本格的な登山にチャレンジしてみましょう。
それではマッシュでした。
僕が使っている登山道具リストも公開していますので、ぜひ参考にしてください。


