おつかれ山です、マッシュです。
仕事柄、土日祝日やお盆休みが関係ないので、混雑する8月のアルプスを避けており、8月最終日に再始動。
行き先は南アルプスの仙塩尾根をテント泊縦走です。
仙丈ヶ岳と塩見岳は仙塩尾根で一気に縦走すると考えていながらなかなか実行できずにいましたが、この度行って来ました。
3泊4日でテント泊縦走したわけですが、この記事では1日目と2日目の様子を紹介します。
1日目は仙流荘からバスに乗って北沢峠近くにある長衛小屋でテント泊。
2日目は仙丈ヶ岳を経て、熊ノ平小屋でテント泊。
いずれも天気に恵まれアルプスらしいダイナミックな景色が見れたので、これから仙塩尾根を歩きたいと思っている人、もしくは百名山である仙丈ヶ岳や塩見岳に登る予定のある人の参考になればと思います。
ぜひ最後で読んでください。
3日目・4日目の記事はこちら↓↓↓
仙塩尾根テント泊縦走の行程と登山データ
仙塩尾根3泊4日縦走登山の全行程
1日目(8/31)
・自宅から約4時間かけて戸台パークへ
・戸台パークから14:00発の最終バスで北沢峠へ
・北沢峠から歩いて数分の長衛小屋でテント泊
2日目(9/1)
・長衛小屋を3:30に出発
・仙丈ヶ岳から仙塩尾根を歩いて熊ノ平小屋に14:30頃到着しテント泊
3日目(9/2)
・熊ノ平小屋を3:30に出発
・蝙蝠岳、塩見岳を経て三伏峠小屋に13:30に到着
・テント設営後、小河内岳までピストン
4日目(9/3)
・三伏峠小屋を6:30頃出発し鳥倉ゲートへ下山
・鳥倉ゲートから大鹿村の「道の駅 歌舞伎の里」までタクシー利用
・「道の駅 歌舞伎の里」から分杭峠まで徒歩、分杭峠から戸台パークまでバスで帰る予定が・・・
・分杭峠まで国道152号を歩いている途中に軽トラで通りかかった方に戸台パークまで乗せてもらうことに、本当にありがとうございました。
仙塩尾根3泊4日縦走の登山データ
北沢in鳥倉outで仙塩尾根+蝙蝠岳、小河内岳 / マッシュさんの三伏山・新蛇抜山・横川岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPユーザーなら上記リンクから登山データを見ることができます。
こちらのデータも参考にしてください。
仙塩尾根テント泊縦走の登山レポート(北沢峠〜長衛小屋〜仙丈ヶ岳〜熊ノ平小屋)
駐車場は戸台パーク、バスは仙流荘前から(docomo電波は良好)

戸台パークからバスに乗るための駐車場はバス停のすぐ近く。
料金は5日まで1,000円で、出庫時に支払います。
docomo電波は良好、トイレも近くにあります。

初日は北沢峠近くの長衛小屋にテント泊するだけ。
戸台パークからこの日の最終バス(14:00発)に乗って北沢峠に向かいます。
1台のバスに乗り切れなかったら乗れるまでバスを回してくれます。
北沢峠

約1時間バスに乗って北沢峠に到着。
長衛小屋でテント泊(1泊目)

北沢峠から徒歩10分もかからず長衛小屋に到着。


長衛小屋のテント場の様子。
広さは十分ですが、あまり奥に行くとトイレや水場が遠くなります。
僕は気にならない派ですが、すぐ隣に沢があるので常に水が流れる音がします。

テント設営完了、毎度お馴染みのネイチャーハイククラウドアップ2です。
2021年から使っていますが、いまだに余裕で使えています。
レビュー記事も参考にしてください。

ビールはサッポロ黒ラベル(500円)。
通常の山小屋より少し安いです。
山小屋の売店にはハイボールなども売ってました。

最近の山小屋はWi-Fiがあります。
そのうち普通にスマホの電波が届くようになりそう。

長衛小屋と星空。


テント内の気温は16℃くらい。
シートゥサミットスパーク7Cで寝ていましたが、ダウンパンツや靴下履かなくても全然寒くなかったです。
仙丈ヶ岳へ向けて3:30に出発

朝3:30に出発!
まずは仙丈ヶ岳へ。

僕の好きな行動食「ミレービスケット」。
昔ながらの素朴な味のお菓子が好きなんです。

6合目付近で森林限界。

振り返ると甲斐駒ヶ岳と南アルプス最難関の呼び声高い鋸岳。

こちらには鳳凰三山。
地蔵岳のオベリスクがよく分かります。

アサヨ峰からご来光。

うっすら富士山。
小仙丈ヶ岳

まずは小仙丈ヶ岳へ登頂。

北岳、間ノ岳とその左後ろに富士山。

小仙丈ヶ岳で風が強く寒かったので、ミレーの定番レインウェアティフォンストレッチジャケットを防風シェル代わりに着用。
今回は、レインウェアを防風シェルと兼用にして荷物を減らしました。

それでは仙丈ヶ岳へ。

森の中に見える山小屋は馬ノ背ヒュッテ。
地図で見ると山頂から近そうですが、実際に来てみると高低差もあるし、結構離れています。
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へ

一番右のコブが山頂です。

下に見える山小屋は仙丈小屋。
前日のバスの運転手が言うには、このときの仙丈小屋は水が枯れてたらしいです。
やはり標高が高い場所にある山小屋は水の確保が大変ですね。
仙丈ヶ岳 山頂(百名山94座目)

仙丈ヶ岳に登頂!
百名山94座目です。
ちょうど空いている時間で山頂を独り占めできました。

カイコマ、ノコギリの奥には八ヶ岳。

こちらは鳳凰三山。

北岳と富士山。
日本のNo.1 & No.2のコラボ。

中央アルプスと右奥には御嶽山。

奥の方に乗鞍岳。

北アルプス。
穂高のギザギザがよく分かります。
大仙丈ヶ岳(ここから仙塩尾根)

ここから仙塩尾根。
まずは大仙丈ヶ岳へ。

大仙丈ヶ岳は東側(長野県側)が断崖絶壁。

仙丈ヶ岳から20分ほどで大仙丈ヶ岳に到着。
「大」なのに仙丈ヶ岳(3,033m)より58m低いです。

大仙丈ヶ岳から見る仙丈ヶ岳。
58mの標高差を見上げています。
大仙丈ヶ岳からさらに奥の仙塩尾根へ

大仙丈ヶ岳を過ぎるとほとんど人がいません。

徐々にハイマツが増えてきて

そして樹林帯の中。
伊那荒倉岳は気づかずに通過してしまいそうなくらいに地味な山頂です。

仙丈ヶ岳があんなに遠くになってしまいました。

野呂川越(のろがわごえ)。
ここからさらに下ったところにある両俣小屋でもテント泊できます。
熊ノ平小屋はここから三峰岳を越えたその先なので、熊ノ平小屋まで行く自信がない場合は両俣小屋に泊まるプランもアリです。

次なる行動食はピュレグミ。
グミは割れて粉々にならないし、チョコみたいに溶けないし、登山の強い味方です。
三峰岳

野呂川越(2,291m)から三峰岳(2,999m)まで標高差700mの登り坂。
この日一番のハードポイントでした。

三峰岳への登り坂の前に「オレは摂取す」を摂取します。
疲労がたまる後半には、消化が早くエネルギー変換の早い行動食に限ります。

三峰岳をほぼ登り切った間ノ岳との分岐点。

さらにエネルギー補給で「さらっと飲めるようかんANDO」です。
本当に「さらっと飲める」ので後半の疲れてるときにはいいですが、前半に摂ってしまうと食った感がなくて物足りないです。

標高2,999mの三峰岳(みぶだけ)に到着。
野呂川越から2時間半以上かかりました。
余裕で百高山にランクインする標高を有しますが、間ノ岳に従属していると見なされているのか百高山にはカウントされていません。

目の前には間ノ岳。
圧倒的な存在感です。

三峰岳への登りで疲れ果てインゼリーも補給。

熊ノ平小屋へ、あとは下るのみ。
熊ノ平小屋でテント泊(2泊目)docomo電波あり

14:00時過ぎに熊ノ平小屋に到着。
この日の行動時間は約11時間、なかなか疲れました。

小屋の玄関からは農鳥岳が目の前に見えます。

受付に掲示してあったWi-Fi料金プランとテント場マップ。
Wi-Fiは長衛小屋とまったく同じプランですが、熊ノ平小屋のスタッフさんに聞いたところ、発電機を稼働させる16:30〜19:30の時間帯しかWi-Fiは使えないとこと。
よって600円の24時間プランでも利用できるのは3時間だけです。


熊ノ平小屋のテント場の様子です。
岩がゴロゴロしているのでペグを使わずにテントを固定できます。


水場とトイレの様子。
トイレ前の水は飲用ではなく手洗い用なので注意。
ハンドソープが設置されていました。

今日の夕飯。
腹ペコだったのでペロリでした。笑
無印のロコモコが沁みたなぁ。

この日は19時には就寝しました。
就寝時の気温は12℃ほど。
前日より少し気温が低かったですが、シートゥサミットスパーク7Cで問題なく寝れました。
翌日は塩見岳を越えて三伏峠小屋まで行きました。
3日目と4日目の記事もぜひ見てください。
3日目・4日目の記事はこちら↓↓↓
仙塩尾根テント泊縦走での装備一覧
仙塩尾根テント泊縦走で装備していたアイテム、もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
種類 | ブランド 商品名 |
---|---|
ドライレイヤー | ファイントラック ドライレイヤークールT ドライレイヤーボクサー |
ベースレイヤー | ファイントラック ラミースピンエア T |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス バーブライトパンツ (レビュー記事あり) |
フリース | ザ・ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) |
レインウェア(上下) | ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット ティフォン ストレッチパンツ |
帽子 | ザ・ノースフェイス バーブキャップ (レビュー記事あり) |
サングラス | オークリー レーダーロックパス |
ネックウォーマー | スマートウール サーマルメリノリバーシブルネックゲイター (レビュー記事あり) |
グローブ | ザ・ノースフェイス L1プラスシェルグローブ (レビュー記事あり) |
グローブ | ブラックダイヤモンド ライトウェイトスクリーンタップライナー |
ソックス | ダーンタフ #1972 ライトハイカー |
リュック | グレゴリー ズール55 (レビュー記事あり) |
ポーチ | パーゴワークス スナップ |
ボトルホルダー | マムート リチウムアドオンボトルホルダー |
ボトル | ナルゲン OTFボトル |
サブバッグ | サロモン アクティブスキン8 |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド トレイル |
登山靴 | AKU CONERO Ⅲ GTX |
温度計 | エンペックス サーモマックス50 |
ファーストエイドキット | シートゥーサミット ファーストエイドドライバッグ3L |
モバイルバッテリー | Anker Power Bank (20000mAh, 15W) |
タオル | ファイントラック ナノタオル |
テント | ネイチャーハイク クラウドアップ2 (レビュー記事あり) |
シュラフ | シートゥサミット スパーク7C (レビュー記事あり) |
マット | サーマレスト Zライトソル (レビュー記事あり) |
枕 | シートゥサミット エアロプレミアムピロー |
ダウンジャケット | ザ・ノースフェイス サンダージャケット |
ダウンパンツ | ネイチャーハイク ダウンパンツ |
シングルバーナー | SOTO マイクロレギュレーターウインドマスター |
クッカー | エバニュー MP500 Flat Ti 400FD Cup |