おつかれヤマです、マッシュです。
この記事では、恵那山日帰り登山レポートを紹介します。
山頂から景色が見えないことから、「残念百名山」と呼ばれている恵那山。
しかしながら、この日は快晴、青空と雪のコントラストが美しく、南アルプスや八ヶ岳など素晴らしい景色の大展望でした。
登山の方はというと、積雪を甘く見ており、柔らかい雪に体力を削られまくりで撤退も一瞬よぎるくらい。
それでもスノーシューのトレースをいただきながらやっとの思いで山頂に到着できました。
雪山の恵那山に登る予定のある方はぜひ参考にしてください。
恵那山(えなさん)とは?ルート途中のアルプス大展望は圧巻!

恵那山(標高2,191m)は岐阜県と長野県にまたがる中央アルプス最南端の山で、日本百名山の一つです。
イザナギ・イザナミが天照大神を生んだ際に、その胞衣(えな)を山頂に納めたという言い伝えが名前の由来であるとされています。
山頂から景色は見えませんが、広河原ルートから見えるアルプスや八ヶ岳の絶景は圧巻!
冬は雪山として静寂な白銀の世界を楽しめ、ワカンやスノーシューを使ったスノートレッキングを楽しめます。
今回登った恵那山(広河原ルート)の概要

- 駐車場は青木屋前のスペース(通常の登山者用駐車場の2km以上手前)。
- 駐車場から登山口までは緩やかに登る林道歩き4km(僕の足で1時間20分)。
- 登山道は急登でもないけど、それなりの傾斜(最初はしばらく樹林帯)。
- ツボ足で頑張ってたけど登り始めてすぐに12本爪アイゼン装着。
- 標高1,800m付近から南アルプスの大展望(ここでアイゼンからワカンへ装備変更)。
- 山頂手前は再び樹林帯、山頂も展望なし。
恵那山・広河原ルート登山の「計画」と「実際」
- YAMAP登山計画でコースタイム×1.0(6h55m)で設定。
- 冬期は駐車場が通常よりも遠いので約1時間多めに見て、トータル8時間を予定。
- 晴れの土曜なので、登山者も多くトレースも多くあると予想、12本爪アイゼンとワカンを装備(スノーシューは不要と判断)
- 朝7:00に出発、山頂11:30、下山予定は15:00。
- 15分ほど遅れたものの時間はほぼ予定通り。
- 積雪量を甘く見ていた。おそらく前日の寒波で雪が積もり、トレースがなくなっていた。
- スノーシューのトレースのおかげで登頂できたが、ワカンでとても苦戦した。
- 結果的には、この日のコンディションはスノーシューの方が適していた。
- 恵那山は、意外と雪の量が多いんだなと反省。
恵那山・広河原ルート登山の装備と持ち物
この日の山頂付近の天気予報は、気温マイナス10度、風速10mほど。
実際、風は弱かったですが、気温はマイナス10度ほどあったかなという印象です。
スタートから使用した装備
種類 | ブランド | 商品名 |
---|---|---|
ビーニー | サロモン | アクティブビーニー |
バラクラバ | ファイントラック | メリノスピンバラクラバ |
ネックウォーマー | スマートウール | サーマルメリノリバーシブルネックゲイター |
サングラス | オークリー | レーダーロックパス |
ドライレイヤー | ファントラック | ドライレイヤーベーシックロングスリーブ |
ベースレイヤー | ファントラック | メリノスピンライトジップネック |
フリース | ザ・ノースフェイス | エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) |
ミドルレイヤー | アークテリクス | アトムフーディー (レビュー記事あり) |
ドライレイヤー(タイツ) | ファントラック | ドライレイヤーベーシックタイツ |
ベースレイヤー(タイツ) | ファントラック | メリノスピンライトタイツ |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス | アルパインライトパンツ (レビュー記事あり) |
インナーグローブ | ファントラック | ドライレイヤーインナーグローブ |
グローブ(中厚) | ブラックダイヤモンド | ミッドウェイトソフトシェル (レビュー記事あり) |
インナーソックス | ファントラック | ドライレイヤーインナーソックスクルー |
ソックス | ダーンタフ | #1953マウンテニアリング マイクロクルー ヘビーウェイトフルクッション |
リュック | カリマー | リッジ30 (レビュー記事あり) |
保温ボトル | サーモス | 山専用ステンレスボトルFFX-501 |
ボトルホルダー | マムート | リチウムアドオンボトルホルダー |
ポーチ | パーゴワークス | スナップ |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド | トレイル |
登山靴 | AKU | CONERO Ⅲ GTX |
スパッツ | イスカ | ライトスパッツフロントジッパー |
途中で使用した装備
種類 | ブランド | 商品名 |
---|---|---|
12本爪アイゼン | グリベル | G12ニュークラシック (レビュー記事あり) |
ワカン | マジックマウンテン | ネイジュEVO |
使用しなかった装備
種類 | ブランド | 商品名 |
---|---|---|
防風シェル | ザ・ノースフェイス | ベンチャージャケット (レビュー記事あり) |
レインウェア上下 | ザ・ノースフェイス | マウンテンレインテックス |
グローブ(薄手) | ブラックダイヤモンド | ライトウェイトスクリーンタップ |
グローブ(厚手) | ブラックダイヤモンド | ソロイストフィンガー (レビュー記事あり) |
恵那山(広河原ルート)登山口の駐車場(冬期)とアクセス

本来の登山口駐車場への林道は冬期通行止のため、2.5kmほど手前の「特設駐車場」に停められます。
「青木屋」というお店の前にあります。
スマホ電波(ドコモ)は9Mbpsほどで、普通に使う分には十分でした。
東京方面から来る場合は、飯田山本ICから約24分。
名古屋方面から来る場合は、園原ICから約6分です(園原ICは、名古屋方面の行き来のみ利用可能)。
恵那山(広河原ルート)日帰り雪山登山レポート
恵那山(広河原ルート)ヤマップ登山データ
恵那山 スノーシュー持ってくれば良かった / マッシュさんの恵那山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
登山開始!最初はしばらく林道歩き(駐車場〜登山口)

冬期駐車場から登山口までは緩い坂道で約4km。
駐車場から少し歩くと「冬期閉鎖」の看板があり、そこを通過すると除雪されていません。

今日の最初のお菓子はミレービスケット。
シンプルな味が好みです。

本来の駐車場付近のゲート。
ここまで50分くらいかかりました。

1時間20分ほどでようやく登山口に到着。
距離だけで言えば、ここですでに半分です。
樹林帯(標高1,800m付近まで)

登山口を過ぎるとそれなりに急な登り坂。

足元が滑って登りにくくなってきたので、12本爪アイゼン(グリベルG12ニュークラシック)を装着。

夏なら景色が見えない樹林帯も、冬はとても美しい景色に変わります。

登山口から約1時間半、標高1,800m付近からは圧巻の景色です。

しかし、ここでトレースがなくなる悲劇。
ウサギのトレースが僕を嘲笑っています。
アルプス大展望(標高1,800〜2,000m付近)

ここでワカン(マジックマウンテンネイジュEVO)装着。

次のお菓子は、濃厚チョコブラウニー。

この日は最高の天気。

ワカンでも踏み出すごとに膝まで埋まります。

振り返ると中央アルプス。
右奥の白い山々は八ヶ岳。

南アルプスのデカ過ぎる存在感。

スノーシューの登山者に先行していただき本当に助かりました。

再び南アルプス。

スノーシューがトレースを付けても、ワカンではさらに30cmほど踏み抜きます。
山頂手前から樹林帯で山頂から景色は見えず

山頂から再び樹林帯に入ります。
激しく枝が攻めてくるところも多々ありました。

百名山82座目、恵那山を登頂!
柔らかい雪に苦戦しまくり、スタートから5時間半かかりました。

「恵那山」の下に「胞山」と書いてあります。

阿智セブンサミッツ版の山頂標。

山頂の様子。
そこそこ広いので、お昼休憩にちょうど良い。
遠くの景色は見えないですが、雪景色が美しい。

やっぱり冬はチョコがおいしい!ということでブラックサンダー。
下山のためのエネルギー補給。
恵那山(広河原ルート)日帰り雪山登山まとめ

登り5時間半に対して、下山は3時間かかりませんでした。
この日はワカンとスノーシューの浮力の差を身をもって感じ、ある意味で良い経験ができました。
山頂から景色が見えないことから「残念百名山」と呼ばれる恵那山ですが、この日は美しい雪景色を見ることができて、新潟から来た甲斐がありました。
冬の恵那山ぜひおすすめです!